Amazfit T-Rex Proはランニングで使えるかレビュー
スマートウォッチAmazfit T-Rex Proはランニングで使えるかを中心にレビューしてみよう。
Amazfit T-Rex Proの製品としてのポジションスポーツ、アウトドア向けのスマートウォッチ。
各種スポーツ向けスマートウォッチのAmazfit T-Rex Pro。ランニングだけじゃなくサポートするスポーツの数は100以上と、かなりの数。
既に市場に登場してから久しいAmazfit T-Rex Pro。
少しタイプは異なるがAmazfit T-Rexの後継機のAmazfit T-Rex2も出ており、周回遅れなタイミングながら今回Proを購入してみた。
よく知らない人にとっては何が違うの?ってと思うだろう。記事の冒頭時点では、よく似たタイプのスマートウォッチが2つあるという認識で差し支えない。
Amazfit T-Rex Proは、「ランニングに特化したスマートウォッチ」ではなく、「多機能万能スマートウォッチ」でかつ、「スポーツタイプ」と表現できる。
わかりやすく言うと、機能としては色々できるが、ランニング向け機能の部分では専用機として突出はしていないのだ。
Amazfitシリーズの中で、見た目と、機能性と、そして値段のバランスでAmazfit T-Rex Proを選んだのだ。
ランニングだけじゃなく、スポーツ万能なスマートウォッチがAmazfit T-Rex Proなのだ。
レビューの前に一言
レビューの前に一言。山を早く走りたいと一生懸命だった遡ること10年以上前、ポラールの心拍計付きの腕時計を使っていた。
胸のセンサーからきっちり心拍数を取り込む電気式タイプ。ターゲットとする心拍数範囲をキープしたりする機能など充実していた。
今回、何故か少ししっかり走ってみようかと思い至り、そういったランニングの機能に特化したものを検討しようとした。。が、後述するいろいろな理由で大衆向けスマートウォッチで良くない?となった。
それは、そもそももう早く走る理由がないからだ。ほぼ山でしか走ってこなかった筆者は、もうゆっくり山の景色を楽しみたい頃合いに差し掛かってきたのだ。
早く走る<楽しく走る
そして、走ること以外にもウォーキング、トレッキング、その他のスポーツの楽しさに気付いたわけだ。
とは言え、早く走るための体づくりはしておきたい。イザというときはいつ来るのかわからないのがこの世の中だ。
ランニング用ウォッチはガーミン一択?
ここ最近のランニング用ウォッチはガーミン一択なのか?という雰囲気。でもちょっと値が張るんだなぁ、これ。もちろんタイプにもよる。(ここでは中級以上を指す)
ランニングに使えるスマートウォッチの中で、ユーザーの多さではガーミン一択に近いランナーに人気の状況がわかった。
一昔前はガーミン=「GPS」や「アウトドア」のイメージで、個人的にはスントや、ポラールの方がランに傾倒していた気がしたが、、今やガーミンユーザーで溢れている。
実際、ガーミン社は全体の事業の中でフィットネス部門が一番の稼ぎ頭になっており、売上も順調だ。ガーミンUSのHP
だったら、ガーミン一択で決まりかと言うと事情は簡単ではなかった。
繰り返すが、何よりもガーミンは結構値段が高いのだ。
早く走れるわけでもなく、早く走ろうとも思っていない私にとっては、それほどの予算をかける心づもりは残念ながら無い。
そういうわけで、予算少な目で購入できるランニング用のスマートウォッチを探すこととなった。
もちろん予算の潤沢なあなたはガーミンでOKだ。そうでないなら、続きを読んでいただきたい。
fa-arrow-circle-downそんなにいいの?
他に候補は何がある?
今回、対象としてはガーミン(の中でも安いもの)、ポラール、Amazfit T-Rex Pro、他にも変わり種のスマートウォッチなどを検討し、結局Amazfit T-Rex Proにした。
実は機種を絞り込むのと同時に以下のことも希望していた。(一部考慮しきれなかったが)
- ランニング中、ランニング後のステータスを様々な角度で検証できるか
- カメラ、ミュージックプレイヤーがあるか
この中で「カメラ」があるものはかなり特殊なもの。カメラを除くと、ミュージックプレイヤー機能があるのはやはりガーミンだ。
個人的なこだわりだが、ランニング中はスマホを持って出たくない。どうしても荷物を持ち歩くのは嫌なのだ。できれば手ぶらがいい。
しかし、音楽再生できれば言うことが無いのは事実。カメラまであればベスト以上だ。
探せばSIMを挿せる4G対応、カメラ付きのAndroidスマートウォッチが見つかった。
しかし、あまりにチャレンジングな製品なので今回は止めておいた。
で、実際の場面では、結局スマホを持ち歩いている。ミュージックプレイヤーだけじやなく、配信コンテンツも聴きたい。そうなると原状スマホを持ち歩くしかなくなる。
そして毎回カメラで景色など撮影するので尚更外せないスマホ。
ランニング中の音楽はshokzがおすすめ
Amazfitにした理由
何を隠そうAmazfitのスマートウォッチはこれで三代目なのだ。
知名度ではおそらく「?」がついてしまうAmazfitというブランド名。読み方はアマズフィットだ。開発、発売している会社はZepp Healthという会社。
Zepp HealthのAmazfitは、昨今ようやく認知度が上がってきたスマホ会社のシャオミのグループ会社。公式サイト
シャオミのスマホはハイコスパのスマホとして評判はあちこち見ていただければわかる通り。
Amazfit自体も、アマゾンなどレビューを見るとかなり満足度は高い。しかし認知度はまだ相当低い。
個人的に、これまで何機種か使用し、家族まで使っているAmazfitやMiBand。
実際に使っていてほぼ不満はない。
しかし、今回はあくまでランニングを利用する上での比較検討なのだ。
Amazfit GTS2eのレビューはこちらから
Amazfit T-Rex Proをレビュー
前置きだけで終ってしまうくらい長々とお待たせしてしまった。ここからはAmazfit T-Rex Proを詳しくレビューしていこう。
Amazfit T-Rex Proの外見は(下画像中央)、ご覧の通りG-SHOCKライクなデザイン。
当たり前だが、見ての通りほとんどのウォッチの形状は四角か丸かのどちらか。
G-SHOCKだって丸タイプと四角タイプがある。ガーミンもVENUシリーズに四角タイプがある。
ところでランニングやアウトドアを楽しまない人は、ガーミンと聞いてもピンとは来ない。
さらにはAmazfitはというと、いや、それ以上に何だそれ?となるはずだ。
Amazfit T-Rex Proは普段以上、がっつりランニングやアウトドア未満のポジショニングであり、案外他のブランドとうまく棲み分けはできているとも言える。
ちなみに、Gショックと比べて特別軽いという印象は無い。比較するGショックのモデルにもよるが、若干軽いか同程度くらいだ。
ウォッチ本体だけで得られる情報が増えた
何度もいうが筆者はこれまでGTS2eユーザーであった。
今回、機種をT-Rex Proというスポーツタイプのポジションに変えたこともあり、スマホ無しでバイタルやサマリが詳しくグラフでチェックできるようになった。
しかし、このポイントはユーザーで意見の分かれるところでもある。
ウォッチ本体だけで、収集した情報をグラフ表示に対応しているのは確かに便利は便利だ。。
が、常にスマホを手ばさない人にとっては、こんなのスマホで見るよ、だって小さくて見にくくない?となる可能性は高い。
GPSの掴みは早くなった
こちらもAmazfit GTS 2eを使っていたのでそちらとの比較になるが、これまではランニングをスタートさせるとGPSの検索時間が少々必要になっていた。暫く走り出してから電波をつかむ感じだ。
Amazfit T-Rex Proは10秒程度で電波を掴む。これまでのラグに比べるとストレスは若干減った。気持ち程度か。
Zeppアプリはスマホの中のベストトレーナー 体組成計と連携
上の画像は2回ランニングしたようになっているが、筆者の操作ミスで途中で終了してしまった。
そして、ここには幻の2Kmがあったのだ。誤って一時停止させたまま走っていて1Km毎の通知が来ないことに2回目で気づいた。
ウォッチのSELECTボタンを押すと一時停止、再度押すと再開となることを学んだ。
Amazfit T-Rex Proは標準でZeppアプリと呼ばれるスマホ用のアプリを利用する。
Zeppアプリは体組成計と連携することで多くの情報が得られる。
ZeppアプリはもちろんAmazfitの製造、販売元の会社であるZepp Healthが開発している。
ZeppはZepp Health社からとったもの。
Zepp Healthはもともと旧Huami社という会社でHuamiはシャオミ(Xiaomi)グループの会社。
シャオミブランドで売り出しているスマートウォッチ、スマートバンドのMi Bandは全てZepp Healthが製造しているものだ。
Xiaomi、Zepp Healthともに共通のプラットフォーム。体組成計だって同じわけだ。
回りくどくなったが、Xiaomiの体組成計はかなり安いのだ。3千円程度で購入できる。
これをAmazfitと連携させるとオールラウンドに健康をトラッキングすることができるのだ。
このポイントがAmazfitにこだわるポイントでもある。健康全般をトラッキングすることで、Amazfitはなかなかいいのだ。
Zeppアプリはこちらで詳しく説明している
Amazfitシリーズは専用ウォッチフェイスアプリがある
AmazfitにはiPhone、Android問わずウォッチ専用のウォッチフェイスアプリがある。
機種毎にそれぞれ用意されているものもあったり、アプリ内で選べるようにもなっていたりする。
選べるウォッチフェイスは、様々なものがありきりがないほど用意されている。
参考まで動画を貼ってみた。
権利の問題もあるのであるが、有名キャラや、高級ブランドなどのデザインが山ほど見受けられたりもする。。
デザインがたくさん選べるのは、それだけで楽しくもある。
Notify for Amazfitが使える(オプション)
サードパーティーが提供するAmazfit向けの無料アプリがNotify for Amazfitだ。
追加機能は有料で使えるようになる。支払いはアプリの中で「追加機能を開放」とすれば、Google経由で決済できるので安心だ。
このアプリ、一部英語記載もありちょっと癖があるのは事実。
全般的には多機能であるが、今回のランニングに使えるかの観点では標準アプリよりもマイナスな部分は否めない。
運動に関しては標準アプリに比べて少し見せ方が異なるのだ。
こちらもランニング用ではない。ランニングをする人は標準アプリのZeppアプリを使おう。
そして、このアプリ、やけに睡眠に関してはかなり細かすぎるレポート、分析内容をチェックできる。。
このNotify以外にもAmazfit向けのサードパーティ製のアプリはあるので色々と試してみようか。
どうしてAmazfit T-Rex2を選ばなかったか
どうして兄弟モデルのAmazfit T-Rex2を選ばなかったかに対する答えは次の2つ。
- Amazfit T-Rex Proのコスパの良さ
- Amazfit T-Rex Pro(T-Rex2)の見た目
Amazfit T-Rex2とProの価格差は14,980円。これは結構な金額差だ。
この差額に見合った機能や魅力があるかがポイント。
Amazfit T-Rex Proの見た目は完全に個人の好みによるところでもあるが、もちろんウエルカムな好みのデザイン。
私にとってはこの見た目の違いは、仮にAmazfit T-Rex2の方の価格が安価であったとしても、選ぶことのない重要な要素。(あくまで個人の趣向)
両者が登場する動画だ、どう違うのかチェックしてみよう。
fa-arrow-circle-up口コミもチェック
まとめ Amazfit T-Rex Proは万能タイプのスポーツウォッチ
結論としてはAmazfit T-Rex Proをランニング専用として使うには不満の残るスマートウォッチかも知れない。
上の画像を見るとランニング好きのあなたなら情報少なくない?と感じるだろう。
SNSを利用しているランニングする人たちは、上画像のようなものを頻繁にアップしているのだ。
デザインからもわかるようにAmazfit T-Rex Proはスポーツタイプである。しかしランニング専用ではないのだ。
いわゆる八方美人なスポーツウォッチのだ。
対象とするスポーツの幅が100種類と広すぎることと、Amazfitシリーズ全般の性格としてはヘルスケアを広くフォローしていることが影響している。
一言で言うとAmazfit T-Rex Proはオールマイティさを求めているスマートウォッチなのだ。広く浅く万人受けを狙っている。
あれこれスポーツする人には便利に活用できるAmazfit T-Rex Pro。万人受けはするが、特化型には引けを取るところがある。
ウォッチ自体で収集できるバイタル情報に不足は無い。
ただ、ランニング用とした場合には、情報の見せ方に工夫が足りないのだ。ほんの少しの改良で満足度はアップする。アプリのアップデートに期待したい。
今回は選択するスポーツとして「ランニング」の角度から検証してみたが、Amazfit T-Rex Proが対応できる各スポーツ共に言えることかもしれない。
ランニングの場合は、特に「距離」、「時間」、「ペース」が分かりやすく見れるかのポイントが求められるところだ。
並列に多くの情報が確認できるのはありがたいことではあるが、それでは見にくいのだ。
それぞれのスポーツ特有の情報の集め方と表現の仕方がある。
そこまでのチューニングが行き届いたとき、Amazfit T-Rexシリーズはスポーツ用のスマートウォッチとして真のユーザーを増やすこととなる。
後継機ではどんなチューニングになるか期待したい。
いや、アプリのアップデートで済むので是非ともすぐの対応に期待したい。
Amazfit T-Rex Proはランニング、スケボー、サーフィン、サイクリングなど多種多様なスポーツを楽しむユーザーには最高にマッチするスマートウォッチなのだ。
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