天平と室町は気軽に試せる上級者限定のお香 あなたは付いて来れますか

タイトル画像

あなたは香りに何を求めますか?

 

松栄堂さんのお香「天平」、「室町」に対し、私は歴史を味わうものと考えています。

もちろん、私見です。

 

なかなか来れない所へいらっしゃいましたね、よくお越しくださいました。

 

そんな言葉を口にしたくなるお香が「天平」、「室町」です。(下画像右は元禄)

お香

松栄堂さんの芳輪シリーズの最上位に位置するこのお香、「天平」、「室町」は、お香を軽く楽しんでみようという人には申し訳ないですが、ご遠慮いただいた方が良いと思います。(私見です)

 

記事のタイトルに「付いて来れますか」と書いたのですが、別に無理にまで付いて来ていただく必要はありません。

 

私と同じように香りに歴史を求めるという感覚を持てるあなたであれば、レビュー記事の最後までお付き合いをお願いしたいと思います。

 

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深い香りから何を得る 最上の香りから得るものとは

本尊

五感の中で、味に関しては年齢によって好みが変わることで受け入れやすくなることはご理解、納得される方も多いでしょう。

 

このお香「天平」、「室町」はそういうものではありません。嗅覚が変化することで、馴染みの香りとなり受け入れることも人によってはあるのかもしれません。

 

私の場合、この「天平」、「室町」の香りは、ありのままを受け入れることが適切な態度なのではないかと思うのです。

 

ありのままのこの香りは、深い歴史を感じ取ることができます。

 

天平

目をつむり、この香りが漂い広がる空間を想像してみてください。

 

あなたの周りには何があるでしょうか。目を開けないで感じるものは何でしょうか。

 

天平、室町の時代背景とは

天平の香り

天平とは年号で、奈良時代の729年から749年を指します。聖武天皇の頃、奈良の大仏が建立されました。

 

室町とは時代の名前であるのと、町の名前でもあります。天平からはずっと後の時代、西暦1300年あたりが室町時代です。

 

由緒ある仏像のある寺院に漂うお香の香り。

 

もし気になったあなたは、そういった荘厳な雰囲気を味わってみてはどうでしょうか。もちろん、香りに興味があればですが。

 

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沈香に包まれる深い香り

沈香

この「天平」、「室町」というお香はいずれも、「沈香」を原料に使われています。

 

沈香(じんこう)」とは「白檀」と同じく、香木の種類のことです。

 

沈香」は日本では気候条件が適さないため育たないこともあり、「白檀」と同様に希少であり高価なものです。

 

天平」、「室町」は沈香を用いたお香ですが、白檀を用いたお香が「元禄」です。

 

簡単にいうと原材料の希少さによる値段の違いがあります。香りはそれぞれ独特に味わうことができます。

 

【関連記事】

 

天平と室町 どっちがどうなの

天平と室町

ここまで、天平室町、二つのお香を同時に説明してきましたが、何が違うのでしょうか。

 

物事には言葉では表しにくいものがあります。

それがちょうど当て嵌まるのが天平室町の違いでもあります。。

 

天平はパッケージにもあるように、室町よりもより高級感のある装いとなっています。

 

当然お値段も比例したような設定になっています。お香のお値段は、使っている原材料のコストに左右されるわけです。

要するに、より希少なものを原材料としているものが高くなるわけです。

 

もともと、この二つのお香はお香の上級者に向けた香りでもあり、どちらがどうというには、私は優れた嗅覚を持ち得ていないこともあり、試されたあなたの感覚に委ねたいと思います。

 

少しだけ触れるとすると、天平の方が、香りのエッジという部分で、強いかぐわしさを感じます。

 

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まとめ 香りのその先を味わうあなたへ

天平、室町の香り

このお香「天平」、「室町」は表面的な香りから何かを得ようと思われる人には残念ながら向いていません。

 

日本に脈々と流れる和の文化が積み上げた歴史が濃縮され、それが香りとなり溶け出した、そんな香りがするのが「天平」、「室町」です。

 

次のようなあなたにはおすすめしたいお香です。

  • お香の酸いも甘いも知り尽くしたいあなた
  • 日本の歴史の重さを香りという局面で感じたいあなた
  • 気になったことをそのままにしないあなた

 

いつもこの香りで満たされていたい、そういう感覚とは少し違うお香。

 

このお香に辿り着き、なおかつ、実際に試してみる人はごく限られた一握り。

天平

一握りの人とは、きっとそういう人のことをいうのでしょうか。

 


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