京都の香りを楽しむ—松栄堂の魅力 おすすめお香のお店レビュー

タイトル画像、松栄堂さん

香りを楽しむ習慣が人気になり、街の中でも素敵な香りに接する機会が増えてきました。

この記事では、日本の伝統となる香りをもっと気軽に味わい、本格的で上質な和の香りにも興味をもってもらえるようにとの思いで書いております。個人的にもよく利用しているお香のお店、「松栄堂」さんをご紹介してみたいと思います。

古都、京都。その歴史と文化は、目に見える建造物や伝統工芸だけでなく、空気中に漂う香りにも深く息づいています。千年の都として栄えてきた京都では、寺院や茶道、華道など、様々な伝統文化が育まれ、その中で香りは特別な役割を果たしてきました。

今回ご紹介する「松栄堂」さんは、300年以上の歴史を持つ京都の老舗香専門店です。その香りは、単に良い香りというだけでなく、日本の美意識や精神性を体現するものとして、多くの人々を魅了し続けています。

この記事では、松栄堂さんの歴史や香づくりへの想い、そして様々な香りの楽しみ方についてご紹介します。京都の香りに包まれ、日々の喧騒から離れ、心静かに過ごすひとときを、ぜひご自身の中に描いてみてください。

 

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松栄堂の歴史と哲学

松栄堂

松栄堂さんは、江戸時代の享保年間(1705年~1711年)に、初代・畑六兵衛が薬種商として創業したのが始まりです。その後、香木や香料を扱うようになり、独自の調香技術を確立されてきました。

300年以上にわたり、松栄堂さんはお香づくりに真摯に向き合い、伝統を守りながらも、時代の変化に合わせて新しい香りを創造してきましたそうです。その根底には、「香りは、人の心を豊かにし、生活に潤いを与えるもの」という想いがあるとのこと。

松栄堂さんのお香づくりは、熟練の職人による手作業で行われます。長年培われてきた経験と技術、そして香木や香料に対する深い知識があってこそ、奥深く、繊細な香りが生まれるのでしょう。

 

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松栄堂さんで取り扱うお香の種類

お香の種類

松栄堂さんでは、線香、匂い袋、香木など、様々な種類のお香を取り扱いされています。

代表的ないくつかについて、そのメリット、デメリットについても触れてみたいと思います。

 

線香

線香

仏事用だけでなく、日常のリラックスタイムにも使える様々な香りの線香があります。白檀(びゃくだん)や沈香(じんこう)といった伝統的な香木を使ったものから、花や果実など、現代的な香りをブレンドしたものまで、用途や好みに合わせて選ぶことができます。

メリット:火を灯している間だけ楽しめるので、頻繁に香りを切り替え楽しむることができます。また、短時間だけ香りを味わい、すぐ消したい時は火の部分だけ折ればすみます。

デメリット:種類が多すぎて、どれがいいか選びにくいことや、買う前に嗅いだ香りと持ち帰って火を灯したときの香りが異なる場合があることなどです。

 

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匂い袋

匂い袋

着物や鞄に入れて、香りを楽しむことができます。様々な形やデザインがあり、贈り物としても人気のようです。

和の香り初心者の方に対しては、個人的にも線香よりもこちらをおすすめします。

メリット:火も使わず、煙もないので、誰でも気軽にお香が楽しめます。初めての本格的な和の香りの体験にはおすすめです。

デメリット:徐々に香りは薄れていきます。中のお香を交換する必要があります。広い空間には不向きです。

 

香木

香木

沈香や伽羅など、希少な香木をそのまま楽しむことができます。香木は、焚くことで奥深く、豊かな香りを放ちます。
お香を選ぶ際には、用途に合わせて選ぶことが大切です。

メリット:香木そのものの豊かな香りは、たまらなく素晴らしい体験を得られます。白檀など入手しやすいものでも十分に香りを味わえます。

デメリット:伽羅など入手が難しい香木は高価すぎますので誰もが安易に手が出せるものではありません。また、炭を使うので、香炉から一定時間離れたり、外へ出掛けたりはできません。

 

仏事用その他

仏事用の線香

仏事用として、故人を偲び、心を落ち着かせるための、厳かで落ち着いた香りが適しています。良いお香の香りは仏様への供養にもなります。

リラックス用として、心身をリラックスさせ、安らぎを与える、穏やかで優しい香りがおすすめです。お気に入りの香りなら、部屋だけでなく、衣服にも香りがうつると、いつも心地よい気分になります。

甘い香りはお香に慣れていない人にはおすすめです。

贈答用として相手の好みや贈るシーンに合わせて、上品で質の良い香りを選びましょう。

ご存知ない方も多いと思われますが、贈答用のお香というのは百貨店の仏具コーナーでも見つけることが可能です。

松栄堂さんのお香はあちらこちらの百貨店などでも見かけます。お近くのお店に覗いてみては如何でしょうか。

 

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香りの楽しみ方

お香

お香は、焚くことで香りを広げ、空間を演出するだけでなく、心身に様々な効果をもたらします。

 

お香の焚き方と基本マナー

寺院でのお香

  • 香炉や香立、香皿など、お香を焚くための道具を用意します。
  • 線香の場合は、先端に火をつけ、煙が出始めたら火を消し、くゆらせます。
  • 香木の場合は、聞香炉(もんこうろ)という専用の香炉を使い、炭火で温めて香りを引き出します。

 

お香を焚く際には、換気をしながら、火の元に十分注意しましょう。

 

お香を暮らしに取り入れるコツ

京都の生活風景

複数の部屋毎に異なる香りを固定で楽しむというのも一つのご提案です。

玄関

お客様を心地よく迎えるために、爽やかで優しい香りを焚きましょう。

リビング

リラックスできる空間にするために、穏やかで落ち着いた香りを焚きましょう。

寝室

安眠を促すために、ラベンダーや白檀など、リラックス効果のある香りを焚きましょう。

バスルーム

入浴時に香りを焚くと、リラックス効果が高まります。

 

松栄堂さんの店舗とお香体験

薫習館

松栄堂さんは、京都本店をはじめ、全国に直営店を展開しています。

私は京都本店、京都伊勢丹店、大阪本町店をよく利用します。

松栄堂さんの店舗の他にもお香を取り扱うお店でも店頭に並んでいるのをよく目にし、ふと追加購入をすることも少なくないです。

松栄堂の店内

京都本店:京都市中京区烏丸通二条上ル東側にある京都本店は、落ち着いた雰囲気の店内で、様々なお香を試すことができます。

お香の材料

隣接する「薫習館(くんじゅうかん)」では、お香の歴史や文化について学ぶことができます。

 

大阪本町店:大阪市中央区本町にある大阪本町店は、モダンな雰囲気の店内で、お香だけでなく、香に関連する様々な商品を取り扱っています。

その他、東京や名古屋などにも直営店があります。

本町店

店舗では、お香の専門スタッフが、香りの選び方や楽しみ方について丁寧に教えてくれます。また、お香の調合体験や、匂い袋づくりなどのワークショップを開催している店舗もあります。

 

お土産やギフトにおすすめのお香

松栄堂さん

松栄堂さんには、お土産やギフトにおすすめのお香がたくさんあります。

「Xiang Do(シァン ドゥ)」シリーズ:白檀や沈香など、伝統的な香木をベースに、現代的な香りをブレンドした人気シリーズです。

「誰が袖(たがそで)」シリーズ:着物の袖に忍ばせた香りというコンセプトの匂い袋シリーズです。様々な香りがあり、贈り物としても人気です。

「京線香」シリーズ:京都の四季や風景をイメージした線香シリーズです。上品で奥ゆかしい香りが特徴です。

贈り物としてお香を選ぶ際には、相手の好みや贈るシーンに合わせて選びましょう。また、メッセージを添えたり、ラッピングにこだわったりすると、より気持ちが伝わります。

 

まとめ

松栄堂本店

松栄堂さんは、300年以上にわたり、京都の香りを守り、伝えてきた老舗です。その香りは、日本の美意識や精神性を体現するものであり、私たちの心に安らぎと潤いを与えてくれます。

京都を訪れた際には、ぜひ松栄堂さんの店舗に足を運び、お気に入りの香りを見つけてみてください。そして、その香りを日々の暮らしに取り入れてみてください。

お香を通じて、京都の文化を感じ、豊かな時間を過ごす。それは、慌ただしい日常の中で、忘れかけていた大切な何かを思い出させてくれる、そんな体験になるでしょう。

 

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