高齢者向けらくらくスマホの条件 最悪失くしても何とかなるスマホとは
高齢者がスマホを使っていると日常様々なトラブルなどに見舞われる。使い方がわからないから始まり、紛失、落下、水没、パスワード忘れなどのことが頻発する。
そういった困難を乗り越えることができるスマホの条件を実体験を元に記事にしてみた。
筆者の実体験として、あまりのトラブル頻度に、もうスマホ持つのを辞めたら?と口元まで出るのを飲み込み対処を考えて現在進行形の内容なのだ。
高齢者のスマホと言えば「らくらく」
高齢者向けのスマートフォンと言えば皆さんご存知の「らくらくホン」というものがある。
ただ、らくらくホンもそれなりに制約のあるスマホで、決して万能ではないのだ。
「らくらくホン」以外では高齢者向けのスマートフォンとしては使えないのか?そんなことは無い。
らくらくホン以外でも高齢者向けにピッタリのものがある。どういうスマホが高齢者にピッタリなのか。
高齢者がスマホを使う上で不自由なポイントとはどのようなものがあるだろうか。
- 文字が小さくて読めない
- すぐにどこかに失くす
- アプリを消してしまう
- パスワードを忘れてしまう
- 落としたり水没させる
思いついた上記以外に他にもポイントはある。
少なくとも今回の5つのポイントをクリアすることを条件としてみた。
スマホの文字が小さくて読めない 画面と文字が大きくないと
スマホに表示される文字が小さいと、それだけで高齢者の方にはとても不便。使い慣れていない人の場合、これを理由にスマホを使わなくなる可能性もある。
これを回避するには2つポイントがある。
1つ目は文字のサイズを大きくするということ。当たり前のことだ。
スマホの設定で最も大きなフォントなどの表示変更することで対応は可能だ。
2つ目はスマホの画面サイズが元々大きくなければいくら文字を最大限に大きくしても効果は低いということ。
スマホはだいたい手のひらに乗る大きさのもの。それぐらいの機器なので字の大きさにも調整する限度がある。
画面が小さいと、比例して文字も小さい。ということは、文字を入力するボタンのサイズも小さい。うまく押せないということ。
だからといってタブレットほどの大きさでは簡単に持ち運べず高齢者には便利が悪いのだ。
高齢者向けのスマホの画面サイズとしては現在発売されている中で最も大きい部類、6インチ以上のものが望ましい。
高齢者はスマホをすぐにどこかに失くす どうすればいいのか
高齢者は物忘れもひどくなり、どこに置いたのかが分からなくなることが多い。財布、鍵、保険証、メガネなど次々にどこに置いたかわからなくなる。
ここ最近、実家の父のスマホを新たに用意してあげて1週間も経たない頃に連絡があった。スマホをどこかに失くしてしまったとの話だ。
怒りよりも呆れの方が上回るような出来事。
失くしたスマホを見つける方法はある。
知っている人ならそんなの当たり前にできるとご存じであろうが、知らない人には助かる情報。
今回はAndroidスマホでのケースで以下に説明しておこう。(iPhoneの場合割合容易なのと、高齢者はiPhoneをあまり使っていないから)
下の手順でスマホの場所が特定することができる。
・高齢者のAndroidスマホのGoogleアカウントとパスワードをあらかじめ面倒を見る人で管理(メモなど)しておく。
・スマホを紛失したときは面倒を見る人のスマホかパソコンから高齢者のGoogleアカウントでログインする。
・Chromeブラウザの右上の丸いアイコン(イニシャルみたいなの)から「Googleアカウントの管理」「セキュリティ」⇒「スマホの機種」⇒「デバイスを探す」を辿っていくとスマホの位置情報がある。地図で場所がわかる。
今回実家の父のスマホが見当たらないとのことで、上記の方法で場所を特定した。。Googleマップと連携しており地図上にスマホの位置がマッピングされるから便利だ。
で、結局どこにスマホがあったかと言うと、とてもよく知っている場所。。そう実家の中。
呆れながらも、実家にいる別の人へ画面のハードコピーを送った。
とは言え実家の中は当然に真っ先に探しているであろうから、さらに実家のどこかを特定する必要がある。
さらに便利な機能がある。たとえマナーモードになっていても着信音を鳴らすことが可能だので。
これで一発で場所を突き止めることができ一件落着。
失くしたスマホがどうしても出てこない時は
今回は運よく失くしたスマホが見つかったが、どれだけ探しても出てこない場合がある。
その場合は仕方ないので新たに購入するしかない。スマホは高価なもの。
また購入してもすぐに失くしてしまってはお金がいくらあってももったいない。
なのでできるだけ安いスマホが望ましい。
ただし安いものだと使い勝手や機能などで制限があればそれはそれで問題だ。
今回筆者が用意したスマホは安価でかつ機能性も十分なもの。値段はなんと約1.5万円程度。
詳細は後程説明しよう。
高齢者はアプリをすぐに消してしまう
筆者が新たにスマホを用意する前はアプリをアプリをすぐに消してしまうということが頻繁に起こっていた。
先日インストールしたアプリが消えてしまったという連絡があり、2、3度同じものをインストールした。
インストールして使用時にユーザー登録が必要なものであり、以前の登録内容が不明なので、新たなアカウントを作ったりとても手間がかかる。
ユーザー登録などのIDとパスワードは、高齢者自身のスマホのメモ帳などに入れておくことも大事であるが、面倒を見る側でも登録しておこう。
メモ帳やGoogleのパスワードマネージャーにも登録されていないケースもあるからだ。
アプリを消させない方法としておすすめは、高齢者用のスマホ、いわゆる「らくらくホン」の様な画面に変更するアプリを入れること。
らくらくホンの様に本当に機能のボタンが並ぶだけのシンプルなものもあるが、筆者では「たそかれホーム」をインストールした。
バックの壁紙を変更できるのでこれまで使っていたスマホの画面の雰囲気を残しつつも操作の制限を掛けることができる。
さらにもっと便利なものがある。
それは高齢者のスマホを遠隔で操作することのできるアプリを使うこと。
面倒を見る人のスマホやパソコンから高齢者のスマホにリモートで接続することができるもの。
これなら勝手に変なことをしてもこちらから治してあげることができる。
使い方は動画をチェックしよう
ただ、このリモートアクセスするときには高齢者側でもアプリを開き、リモートアクセスを許可するという一般人には簡単であるが高齢者にとってはハードルの高いことを行わなければならない。
誰でもできるわけではない。
高齢者はパスワードを忘れてしまう
今回、実家の父のスマホを新調することになったわけであるが、その原因がスマホのロックが掛かってしまったこと。
普段はロックが掛かっていなかったのだが何の拍子かロックが掛かってしまったのだ。
スマホロックのパスワードが分からないとどうなるか。残念ながらスマホを初期化するしか方法が無くなる。
今回、スマホ自体にも不具合があってか初期化もできず、あれこれやる時間がもったいないので新しいスマホを調達することにした。
こんな不幸を繰り返さないためにはどのようなことを事前にしておけばいいのか。
なぜパスワードが分からなくなったのか。原因は正直よくわからない。
スマホの契約時にどうやら端末ロックのパスワードやグーグルのID、パスワードも書いた紙が用意されていた。
それさえあれば大丈夫と高をくくっていたが、なんと書かれたパスワードを入れてもロックが解除できない。
思い当たるパスワードを何度もチャレンジしてみたが一向にロックは解除できない。
さらに何度も間違いすぎると、次にロック解除できるまで30秒、1分・・・など待たなければならない時間がどんどん増えていくのだ。
機種はジャパネットでYモバイルのAQUOSスマホ。指紋認証も、顔認証も機能としてはあるにもかかわらず登録していない・・・
指紋、顔認証さえあれば簡単にロック解除できるのになってこった。。
唯一のパスワードもわからいのでもうどうしようもない。
高齢者はスマホを落としたり水没させる
以前も父親のスマホを調達したことがある。
その時はスマホ本体のみを渡してあげたのだが、スマホのケースやカバーを利用しない使い方をしていた。
それでどうなったか。当然、落としまくって画面のガラスがボロボロ。
水没もさせたようだが運よく壊れなかったとのこと。
こんなことにならないように、あらかじめスマホカバーや、画面の保護ガラスなどを用意しておかないといけない。
高性能な防水までは要らないが水滴などで簡単に壊れるものは高齢者には向いていない。
カバーなどでもしていれば、たとえ防水、防滴でなくとも運が良ければ水没からの復活を果たせるかもしれない。
高齢者向けのスマホの条件とは おすすめのスマホはこれ
高齢者向けのスマホの条件について考えてみよう。そして今回筆者が選んだスマホを紹介しよう。
前項で挙げた5つのマイナスポイントが回避できるスマホ、つまり逆のものが高齢者に向いているスマホであると言える。
文字が小さくて読めない>>
文字が大きくて読みやすい
すぐにどこかに失くす>>
失くしてもすぐに発見できる
アプリを消してしまう>>
アプリが勝手に消せない
パスワードを忘れてしまう>>
パスワードに代わるもの
落としたり水没させる>>
落としても大丈夫
これを満たすものとして今回筆者が実家の父に用意したスマホが「シャオミ Redmi9T」だ。
このRedmi 9TはAndroidスマホ。
価格の安さにまずは目が行くが、それだけが売りでおすすめのスマホではない。
- 価格は1.5万円超程度
- 画面サイズが6.5インチ
- バッテリー容量6,000 mAh
- プロセッサSnapdragon™ 662
- 4眼カメラ
- microSDカード
- 指紋、顔認証
もう少し見ていこう。
価格が安いのは正義だ
価格は約1.5万円程度で買えるスマホ。この安さはありがたい。万が一紛失してしまっても再度購入することもハードルは低い。
2台でも3万円で済むわけだ。
iPhoneなどの高級スマホで失くしたときの出費はたまったものではない。
何度も買い替えることは想定内にしておこう。
画面サイズは大きいに越したことは無い
高齢者にとって小さなスマホは何の役にも立たないとは言わないが、それだけでデメリットになる。
文字とボタンの大きさは画面サイズに比例するのだ。
スマホの中では高齢者向けとしてはとにかく大きなものを選ぼう。
今回筆者が購入したのは6.53インチだ。十分に大きいスマホ。
バッテリー容量も大きい方がよい
いくら便利なものでも定期的に充電がされないとただの文鎮にしかならない。
一度の充電でしっかり長時間使えるに越したことは無い。
今回のスマホは6,000 mAhと群を抜いて大きな容量だ。
指紋認証、顔認証など頭脳を使わないロック解除が必須
パスワードを忘れて思い出せなくても、指紋ロック解除、顔認証があれば何の問題もない。
こんなに便利なものだから、これを使えば問題がないとも思えるが実際はそうでもない。
だが、筆者の父は指紋ロック解除が上手くできない。指紋登録もままならず、指紋認識をさせるのも無理なのだ。
何度言い聞かせても、センサーにうまく指を押せない。
顔認証も眼鏡を掛けているときに解除ができなくて困るなどで使うのが無理なのだ。
顔認証、指紋認証は普段が全く使えなくて苦労するので使いたくても使えないのが実際のところ。
まとめ 高齢者向けのスマホは自分のスマホを渡すのと同じ扱いで
実家の高齢者などのスマホは今時点で使えていても、歳と共にきちんと使えなくなっていく。
契約は本人でしてもらうにしても、スマホ本体は高齢者を見守る人たちでしっかり管理しないといけない。
あらかじめ、トラブルが起こることを予期しておき準備しておくことで、何度も同じことで対応する必要がなくなる。
もはや自分のスマホを渡してあげるようなつもりでいよう。
設定など自分が使うつもりでおこなう。設定したパスワードは必ずメモっておく。
以下のところにパスワードは用意しておく。
- 高齢者のスマホのメモアプリ
- 自分のメモアプリ
- 紙のメモ書きを渡す(メモの場所)
紙のメモもどこに置いたかを思い出せないと意味がないので、あなた自身で場所をしっかりと決めるのも大事な事。
パターン認証を設定する場合も、自分のパターンと全く同じものにするなどしておけば忘れることがないので望ましい。
安いスマホなら、SIMカードを入れ替えるだけで新しいスマホを使うことができる。
スマホのお店に行く必要もない。
高齢者の無駄な費用も削減できる。何度もスマホがおかしくなったから見に来てほしいということも回避できる。
あなたの大切な時間も救われる。
たった1.5万円程度で。
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