磁気ブレスレットに効果なし? 磁気治療の効果の理由は理解のその先に
磁気ブレスレットやネックレスなど磁気治療器に効果はないのか?
いまだはっきりとその効果が理屈で説明されていない磁気ブレスレットやネックレスなどの磁気治療器。
磁気ブレスレットやネックレスって本当に効果はあるの?この記事を書くまでは疑いの目でしか見ていなかった磁気ブレスレットやネックレスなどの磁気健康グッズ。
実は書き終わった今も磁気健康グッズを買うつもりはない。
この記事では磁気ブレスレットやネックレスの効果についてしっかり検証していこう。(以降「磁気ネックレス、磁気ブレスレット」は磁気治療器などの総称としてお読みください)
お急ぎのあなたに結論を伝えておこう。
磁気ブレスレットやネックレスなどの磁気治療器・グッズなどには一定の効果があるらしい。
そして、痩せるのか?の答えは恐らく痩せないと言える。理由は、その様な結論の検証結果にお目にかかっていないから。
磁気ブレスレットで効果を検証
2001年にイギリス南部、カランプトンのカレッジ・サージェリーという医療機関を中心とした磁気ブレスレットの効果を検証した研究がある。
検証の内容はこうだ。
腰や膝の関節炎の症状を持った被験者に対して磁気ブレスレットを12週間使用することで効果があるかどうかを検証するというもの。
効果のメカニズムを解明するものではない。
45〜84歳の194人の男女を3つのグループに分けて磁気ブレスレットの効果を検証した。
グループ1は通常の磁気ブレスレット
グループ2は磁力の弱い磁気ブレスレット
グループ3は偽物の磁気ブレスレット
検証の結論部分の引用がこちら。
Pain from osteoarthritis of the hip and knee decreases when wearing magnetic bracelets. It is uncertain whether this response is due to specific or non-specific (placebo) effects.
「腰や膝の関節炎からの痛みは磁気ブレスレットを着用することで減少した。この結果がはっきりとした作用によるものか、プラシーボ的なものかは定かではない。」
要約すると、磁気ブレスレットには一定の効果があるが、その理由はよくわからないということだ。。
検証を行った3つのグループ共に症状に改善が見られる被験者がいた。
中でも偽物の磁気ブレスレットで症状が改善するというのは、思い込みによるプラシーボ効果によるものか、単なる偶然に回復過程にあったのかなどでしかない。
中でもとりわけ通常の磁気ブレスレットを用いたグループの被験者において、効果の存在を示唆するほどの高い割合で存在することは見逃せない事実と評価されている。
理由はともかく、効果の存在を認めざるを得ない検証結果となっている。
この検証で使われた磁気ブレスレットは片方の手首に身に着けるもの。直接症状の存在する腰や膝に触れるように使用するものでもない。。どういう仕組みで痛みが改善するのか。謎は深まるばかり。
何か効果が見込めるなら使ってみる価値はある
ここまで検証を見てきても、やはり胡散臭くて、眉唾な磁気グッズ。
それでも痛みの緩和など、何らかの効果を期待できるのは、痛みからの苦しみを何とかしたいと考えている人にとってはありがたい存在。
疑って使うよりも、効果を信じて疑わない方がもしかすると良いのかもしれない。
そういう人は使ってみよう。
おまじないや、お守りよりはよっぽど効果が見込めるはず。
いつ使用するべきか
痛みの予防効果の存在はわからないが、日常の体が疲れたときや、研究と同様に腰や膝などに痛みが生じたときに使うのを推奨する。
強い痛みでドラッグストアに駆け込む人って迅速に痛みを改善したいという意図を持っているはず。なかなかそのタイミングで、特に未経験の磁気治療器には手を出しにくい。
ではどんな人に磁気治療器は向いているのか。
慢性的に腰や膝の痛みを繰り返す症状をお持ちの人にはおすすめかも知れない。
常に日常生活で痛みと向き合っている人には、薬などとは違い身につけるものとしては便利に利用できるものではなかろうか。
磁気治療器などのグッズはどこで手に入るのか
磁気ネックレスのみならず、磁気ブレスレット、磁気治療器など、様々な製品はドラッグストアなどでも簡単に手に入れることができる。
筆者はこれまで一度も磁気治療の製品を購入したことがない。今も一体自分がどういう時に磁気ネックレスなど、磁気治療器を買い求めるのかイメージがわかない。。
肩こりや腰痛ならシップ、痛み止めの飲み薬などを購入するイメージがすぐにわくよね。
その行動の理由はお医者さんに行くと処方でシップや痛み止め薬などが出されるから。
一方で、磁気ブレスレットやネックレスなどは、お医者さんで処方されることもないからね。
次にドラッグストアに行ったときは、磁気治療器などもついでに見ておこう。どういう形態のものがあるのか、値段はいくらくらいなのか。
いつ日常生活に支障の出る痛みと付き合うことになるとも限らない。
人気で値段だってそこそこする磁気治療器 どんなものを選ぼう
磁気ブレスレットやネックレスなどには様々なタイプのものが売られている。CMでおなじみのものから、ブランド品のネックレスみたいにして売られているものまで、探せば山程出てくる。
なかには過大な効果をうたった高額な商品もあるかも知れないので騙されないように気をつけよう。
痛みなど苦しいときに早く開放されたいという望みにつけこむ商材もないとは限らない。
磁気の強さは単位でチェック
磁気治療器を選ぶ際に何を基準に選べばいいのか。磁気にはその強さの単位として「テスラ」がある。
上の実証で普通の磁気ブレスレットやネックレスとしているのは186ミリテスラのもの。
弱い磁気ブレスレットやネックレスは26ミリテスラ程度のもの。。
やはり効果の検証がなされたのと同程度のものは欲しいところ。
とは言え、こういう磁石のスペックが磁気治療器の製品に特に書かれていないことの方が多いようだ。
まとめ 着ければきっといいことがある・・
根拠はわからないものの、体の関節などの炎症に対する磁気治療器の効果は存在する。
しっかりとしたメカニズムが説明されていないので、受け入れられる人とそうでない人がいるのは致し方のないところ。
筆者も未だにイマイチ受け入れられない感はある。
ただ、今はそうでも将来に向けては選択肢の一つとして検討する余地はあると感じた。
慢性的な痛みや、持病の症状として常に痛みと付き合わないといけない生活に至ったとき、試してみようと考えている。
たった今そんな悩みをお持ちの人は思い切って試してみよう。
藁(わら)以外にも掴めるものはあるんだから。
調べてみると、磁気ブレスレットでありながら結構オシャレなアクセサリーでもある。
オシャレ目的で手にして、ついでに効果が付いてきたら得した感じかも。
最初はそんなので試してみてもいいかもね。
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