ハワイの音楽はウクレレだけ? ハワイアン楽器イプ、イプヘケは魂の響きがする
ハワイを感じるハワイアンミュージックなどでよく登場する楽器の一つかウクレレ。
見た目からしてハワイを感じざるを得ない存在がイプとイプヘケという楽器。
イプ(IPU )とはハワイを代表とするポリネシア文化では主に楽器として使用されているものをさす。ハワイ語でイプはヘチマを意味する。ヘチマを乾燥させて中身をくり抜き空洞にしたものを外から手で叩きドラムのような打楽器として用いられている。
イプヘケ(IPU HEKE)とはイプと同じく打楽器であるが、ヘチマを2つ重ね合わせて作られ独特な形状をしている。イプよりもサイズは大きなものとなる。イプに比べてその大きさからより低い音が鳴る。重ねられる上側のイプの方が下側のイプよりも小さい。
※イプはイプヘケオレとも呼ばれる。
photo:popupmakeke.com
この記事ではイプ、イプヘケについて紹介していこう。イプ、イプヘケという言葉を聞いただけで何のことか検討のつく日本人はごくまれにしかいない。
上の写真を見てこれがイプやイプヘケとわかる人はこの記事に辿り着いたあなたくらいかも知れない。
イプやイプヘケとはハワイ特有の楽器で、日本では主にフラなどで音楽に合わせてリズムを取る使い方をされている。
楽器として音を出すことと、フラの動きに合わせながら音を出す表現、演出の一つとしての使い方をされている。
イプ、イプヘケの楽器の使い方とは
イプ、イプヘケの楽器の使い方を説明していこう。
イプ、イプヘケはハワイアンミュージックや、フラダンスなどで打楽器として用いられている。
その使い方はイプ、イプヘケの外側からリズムに合わせて手で叩いて音を出す。パンパンという音だったりトントンという音だ。文字としては「ウ」、「テ」と表現する。
または、床に向けてイプヘケを落とすようにして音を鳴らす。何もない地面ではひび割れが入りイプヘケは割れてしまうので布や編んだレースなどのものを緩衝材として、その上に載せるように音を鳴らす。
イプの場合
イプの実際の使い方は上の動画をチェックしてみよう。
イプは一つのヘチマから作られており、イプヘケよりも小さい。持ち方としては、片手でイプを持ちもう片手でイプを叩き音を出す。
イプの口の方を斜め上に向けて、口の部分から音が広がるようにして持つ。
音は基本的に低い音と高い音の二種類がある。
低い音の鳴らし方は、手のひらを軽く広げて手首側をイプの底面近くを叩いて音を出すもの。
高い音の鳴らし方は、手首をスナップさせながら指先の方をイプの側面に当てることで音を出す。
この低い音と、高い音の組み合わせでリズムを作る。
イプヘケの場合
イプヘケの使い方はこちらの動画をチェックしてみよう。
持ち方のバリエーションによって叩く場所は若干変わる。
基本は下側のイプの側面を手のひらで叩く低音と、指側で鳴らす高音、そして床に置くことで鳴らす音がある。
床に置く音は床の素材や、敷物の素材で異なる。
イプは口の近くのネックあたりに穴があり、ストラップが通されており、持つ腕に巻き付けて落とさないようにする。
イプヘケは2つのイプの接合部のくびれているところに縄などが巻かれている。イプヘケはフラや演奏するスタイルによって持ち方は変わる。
イプはどこにある?天然のイプはどんなものか
こちらの動画を観ていただくとイプのイメージがわかるはず。
イプは見ての通り、大きなヘチマから作られる。
こんなに大きなヘチマはハワイ、マウイ島のような南国独特の地理的条件により生産される。
イプヘケの作り方とは
イプヘケを自分で作りたいという物好きな人は少ないであろうが、新しい趣味やよっぽど暇な人はチャレンジしてみよう。
イプをくり抜くといっても、乾燥したイプは硬くて木材を扱うのと変わらない。
必要な材料
- ヘチマを2つ用意
- パンの木の実から作ったガム状の糊
- 工具類
大まかな工程は
- 2つのヘチマをくり抜いて乾燥させる
- パンの木から作られた糊で2つのヘチマを繋げる
動画を何度も観てチャレンジしてみよう。
イプの使い方とは
この上の画像の動画はこちらのOiwiTVリンクへ
イプは前述の通り楽器だ。ハワイ先住民にとってのイプはもう少し多様な用途を意味する。
大きなイプは上の画像のように容量の大きな水がめとして使われる。
またイプの口の部分に紐などを付けると持ち運びが用意になり水や食料などを運ぶカバンの役割にもなる。
イプの口の部分に蓋をつけたりして密閉することもできる。
釣りなどの際には、イプに釣り竿を突っ込んで持ち運ぶ。釣った魚はイプに入れる。
魚以外にも、果実や、その他おおよそ運ぶものはイプに入れて運ぶ。
ハワイ先住民には欠かせない軽くて便利な生活に欠かせないものがイプ。
イプヘケの音楽はここに ケアリイ・レイシェル
私がこの記事を書くきっかけにもなったのが、ハワイアン、ミュージシャンのケアリイ・レイシェルだ。
この記事を読んでいるあなたはおそらくご存知だと思うが、ケアリイ・レイシェルはフラの世界でほぼ知らない人はいない。
イプヘケの曲としては「Ka Momi O Ka Pakipika」などが聴きやすくておすすめ。これはディズニーアウラニのアルバムの一曲。
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イプ、イプヘケはどこで手に入る
イプやイプヘケは実は楽天市場などでも簡単に手に入る。
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市販されているイプヘケはやはり楽器がほとんど。
現地で購入するのもありだが、持ち運ぶには結構かさばる。
人の目が気になる人には勇気が必要だ。現地ならわかるが、日本では知らない人だらけなので気持ち悪がられてしまうかも。
ハワイアンショップなどを通じて通販などを利用するのがやはり無難におすすめする。
まとめ ハワイを感じたいならイプやイプヘケを手に入れよう
ハワイの定番のお土産ではチョコレート、コーヒー、そしてTIKIのような置き物がポピュラー。
そして新たにイプやイプヘケはどうだろうか。
楽器にも、バッグにもなる。
イプヘケで街なかを颯爽と歩いてみる。いつもと違う目線を感じれるはず。。。
お店やご自宅の置物としてハワイを感じるインテリアとしても重宝するかも。
クラフトが得意なあなたは、デザイン次第で新しいアートが生まれる可能性も秘めたイプ、イプヘケ。
日本ではフラのショップや通販ショップなどで、イプ、イプヘケが手に入る。
イプは小さいこともありお手頃なものからあるが、イプヘケはさすがの大きさで結構高価だ。
現地で買うのも一つだが、イプヘケは持って帰るのがかなり面倒なもの。梱包した際の大きさからも追加の荷物代が避けられない。
イプから栽培して納得のいくイプヘケを作ってみるのもありかも。日本唯一の生産から加工職人を目指してみようか。
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