サーフスケートを比較 何がおすすめ? サーフィンオフトレーニングを始めよう

SURFSKATE

この記事ではサーフィンのオフトレーニングにぴったりのサーフスケート(ボード)を比較、主なサーフスケートであるメーカー4種類の特徴とそれぞれの売りなどを説明していこう。

 

そしてこの先のサーフスケートがどのように進化、発展していくのかなども考察してみよう。

 

サーフスケートはその名前の通りサーフィンのオフトレには抜群に効果が期待できるものだ。

SmoothStar

photo:smoothstar

寒くなると海から遠ざかるサーファーも増える。オフシーズンには動画でのイメージトレーニングも大切だが、サーフスケートがやはり最も効果的。

smoothstar

photo:smoothstar

自分に言い訳けをしないサーフトレーニングをするには、やはり本物のサーフスケートブランドを選ぼう。

 

もちろん安いブランドのものを選んでもよく、全否定するわけではない。

 

ただ、後からこんな風に考えることが少なくないはず。。

  • 安いものを買ったからちょっと違うとか言い訳して使わなくなる
  • やっぱり有名なものの方がいいんじゃないの?と買いなおす

 

そのためのアドバイスが今回の記事のテーマ。

 

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スケートボードの家系図とは オフトレには何がいい?

skateboards

どんどん広がるスケートボードの家系図を紐解いてみよう。

 

スケートボードから派生したものとして今回のメインコンテンツであるサーフスケートがあり、他にもロングスケートボードなどがある。通称ロンスケ

 

そんなロングスケートボードの中にもサーフスケートと大差ないモデルも存在している。

ロングスケートボード

photo:sector9

ロングスケートボードとひとくくりにする中にも実は多様な種別の製品が既に存在している。上画像はSECTOR9のものだが、このラインナップはほんの一部。

 

形状もデザインも材質も相当なタイプが存在する。SECTOR9(US)公式HP

 

クルーザー、コミューター、フリースタイル、ダウンヒル、カービング、その他の様な分類で呼ばれている。

 

これらはその分類でしかロングスケートボードが使えないという意味ではなく、どこに重きを置き目的に応じたボードやメーカーを選ぶかという意味合いで使われるのだ。

 

サーフスケートも今後、ロングスケートボードの様に用途などによっては呼び方や製品が分化していく可能性がある。

 

既にサーフスケートも大きく分けてパーク、ストリート、サーフトレーニングなどに分化する動きがある。

 

サーフスケートのメーカーも明確にモデルに対して得意とする用途などを明示する迄には至っていないが、おそらくその方向に向かって行くと予想される。

 

今は、使う用途に合わせて積極的にユーザーがサイズ、トラック、ウィールを変えチューニングをしていくしかない。

 

今のサーフスケートのコンプリートモデル中心で楽しむ状況から、様々なパーツを組み上げ、オリジナル性を突き詰めていく流れに変わろうとしている。

 

変化のポイントを先取りしているのは、やはりカーバー。ボード各部を構成するパーツの多様さがそういった変化を生み出すには好都合なのだ。

カーバーCX5

photo:CARVER

多様なトラックの存在から特に今年のモデルはサーフとストリートの線引をしっかり付けてきている。

上画像はCARVERの2021モデル。デッキの形状はスケボーと変わらない。

CX5トラックと小径のウイールを採用している。

 

カーバーの豊富な種類のウィールの存在は自社内の製品の売上向上などの範囲内でユーザーのカスタマイズ志向への転換をリードしていくことができる。

 

さらにカーバーはロングスケートボードメーカーのLOADED BOARDSとの協業で、カーバーのトラックを供給することを実施している。

loaded board

photo:Loaded Boards

上画像はカーバーC7トラックに他のLoaded Boardsと同じようにOrangatangのウィールとブッシュが組まれている。

Loaded Icarus

Loaded Boardsは上画像のIcarusが人気モデル。80mmもの大口径のウィールが採用されている。

 

サーフスケートもモデル毎の得意とする用途に分化しつつ、全体としてはパーツなどの共用が図られ多様化し、個々人がオリジナルのボードで楽しめる傾向に向かうものと予想する。

 

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サーフスケート トラックを比較

サーフスケート4社のトラックの回転性について評価してみよう。

メーカー トラックの回転性
CARVER ★★★
YOW ★★★★
SWELLTECH ★★★★★
SMOOTHSTAR ★★★★

実際のところカーバーはトラックの種類が複数あるので一様には言えない。

 

ただ、今回はカーバーを基準として、他のサーフスケートの回転性に対してポイントを加算したイメージでとらえていただきたい。

Carver

CARVER CXは今回比較の中で最も動きにくいトラック。

CARVER C7とYOW MERAKIではMERAKIの方がトラックがよく動くので★4つとしている。

MERAKI

YOW MERAKIとSmoothStar Thrusterはよく似た感覚の動き。

見た目は全く違うが、どちらもよく動くので同じ★4つ。

 

他の3つに比べて仕組みから全く違うのがSwelltech。

Swelltech

動きやすさはYOWとさほど変わらないがSwelltechは可動範囲が大きく異なる。トラックの自由度が最も高いので★5つとした。

そしてSwelltechが決定的に違うポイントはトラックが底をつくことがないこと。どこまでもデッキが傾くのでトラックの反動で次のアクションに繋げられない。サーフボードのレールが抜けてしまったように転倒するので初めての人は要注意だ。

 

ちなみにサーフィンのイメージでサーフスケートの動きをたとえてみると

  • CARVER(CX)はトップアクション
  • YOWは小波のパンピング
  • SWELLTECHはボトムターン
  • SMOOTHSTARはオールマイティ

※あくまで個人的な感覚です。

 

サーフスケート ウィールを比較

ウイールの特徴の比較はこちら。

メーカー ウィールの特徴
CARVER 種類が豊富
YOW CINETICがおすすめ
SWELLTECH ソフトで幅広
SMOOTHSTAR 積極的に変えてみよう

ウィールを比較と言っても実際のところ各メーカーのコンプリートモデルにセットになっていて選べるものではない。

 

そして、各メーカー共にいくつかのサイズ、硬度など複数のウィールが存在する。

 

代表的、中心的なモデルで採用されているウィールで比較してみた。

CARVER

カーバーはサイズ、硬度共に豊富にウィールを揃えている。サイズなどと相まってコンプリート各モデルは使用シーンをイメージできるようなラインアップとしている。

YOW

YOWは大きくCINETICと最近登場のURAの二種類のウィールがある。CINETICはグリップと速さを両立した定評があるウィール。スクウェアとラウンドの2タイプがある。

 

URA

一方でURA(上画像)は76Aと4つのメーカーではダントツに柔らかいウイールを採用している。

逆にいうとグリップ性を重視するには最もおすすめのウィールということになる。

 

別の記事でも書いているが初めてのコンプリートモデルがたまたまYOWでURAの場合は過度に気にする必要はない。

Swelltech

SWELLTECHのウィールは横幅(接地面)が広くシンプルで特徴はそれほどない一般的なソフトなフィーリング。トラックの特徴にもなるのだが前後のハンガーサイズが異なり、前側のウィールの間隔が狭く、後ろ側が広い。

Smoothstar

SMOOTHSTARはウィール自体にサイズ、硬さの表記がない。トラックの軽さによるガラガラ音と振動により、ストレートにウィールの感覚が掴みにくい。

またデッキの横方向へのコンケーブがかなり強く、シューズによっては足裏の感覚が掴みにくい。とは言えグリップも速さも全く問題はない。

ウィールを大径なものに変えるなどすればさらにポテンシャルは高まるはず。

Filipe Toledoモデルの場合、前後ウイールの大きさが異なっている。前が63mm、後が65mm。他のサーフスケートよりもウイールは小型なのだが、不思議とよく走る。とてもうまくチューニングされている。

 

SMOOTHSTARはサーフスケートの特徴として、ウィールの占めるウェイトは高くない。

ただ、メーカー自身がユーザーに合わせたウィールを推奨していることもあり、積極的に変えてみよう。

 

サーフスケート比較 デッキを比較

メーカー デッキパッド特徴
CARVER オーソドックス
YOW カラフル、コンケーブ弱め
SWELLTECH デッキパッドあり
SMOOTHSTAR コンケーブ強め

カーバーはブラックタイプのオーソドックスなデッキシートが多い。

デッキシート

サーフボードタイプのデッキパッド風に一部使用されている粗目のシートは好感触。※個人的な感覚。

デッキ上に施されたコンケーブも様々なタイプが揃う。

 

YOWデッキ

YOWのデッキシートはカラフルでどれもデザイン性が高い。シートはザラザラ感が弱め。コンケーブは割と控え目なものが多い。

 

デッキパッド

SWELLTECHのデッキの特徴はデッキパッドの存在だ。ミニサーフボードのようなデッキパッドは違和感を感じるイメージがあるが使ってみるとそれほどでもない。

モデルによってはデッキパッドがないものも存在する。

Swelltech

SMOOTHSTARはかなりコンケーブが深い。

 

サーフスケート比較 サイズの目安とは

メーカー サイズ感
CARVER 30
YOW 33〜34
SWELLTECH 34~36
SMOOTHSTAR 33〜34

今回もカーバーの最もポピュラーなモデルのサイズ基準に他社のモデルではどう変わるのかを評価してみた。(おおよその数値)

 

カーバーは30インチあたりが最も中心的なサイズ。もちろんユーザーの体型によって変わるものだから、あくまで参考まで。

デッキ比較

YOWはカーバーよりトラックの回転性がよく、その分小回りが利く。仮にカーバーと同じデッキにYOWのトラックを付けると小回りが利きすぎるわけだ。カーバーより3インチ以上長めでもOK。同程度の回転性を得ることができる。

つまり、カーバーよりもかなり長いデッキでちょうど同じフィーリングが得られることになる。

 

SWELLTECHはさらにYOWよりもトラックの回転性が高く、デッキは長めでも扱いやすい。デッキが長いと両足のスタンスが幅広く広げることができ、サーフボード上のスタンスと同じ間隔で楽しむことができる。

この点もSWELLTECHがサーフシミュレーターと言われる所以だ。

 

SMOOTHSTARはカーバーに比べYOWと同じか若干程度長めのものとなる。トラックの回転性が高いのと、深いコンケーブのおかげで横方向に倒しても荷重を保ちやすい。

サーフスケート価格を比較

サーフスケートをアメリカでの価格で評価してみよう。日本国内で購入できるイメージとは若干異なる。

メーカー 価格帯(海外)
CARVER 低~中
YOW 中~高
SWELLTECH 低〜中
SMOOTHSTAR

国内ではカーバーは高いイメージがあるが、実は海外ではカーバーはどちらかというと安い部類に入る。

カーバー

もちろん国によって異なるので一概にはいえないところもある。

YOW

YOWは高価な部類。ヨーロッパのメーカーであり、流通経路の都合でアメリカ国内の製品にはやはり敵わない。

 

Swelltech

SWELLTECHもフロリダのメーカーなのでカーバー同様に割合と安い。もともと安いがさらに割引で購入できるタイミングもある。

 

SMOOTHSTARはYOWよりは若干安い。

SMOOTHSTARはオーストラリアのメーカーなのでアメリカ国内のものよりは高くなる。それよりも、普通に流通していないので入手が困難であるが。

SMOOTHSTARはオーストラリア本国や、他の海外では元々はお求めしやすい価格ではあるのだが、生産が追い付いていないため流通量が少なく市場価値が高くなっている。

要するにレアものなサーフスケートなのだ。

 

おすすめはYOW

 

サーフィン、サーフスケートのオフトレにはバランスボードもおすすめ

サーフスケート その他のポイント

サーフスケートの形状に関するポイントでテール形状の違いがある。

テール形状

  • ラウンドテール
  • フィッシュテール
  • ピンテール
  • ダイヤモンドテール
  • スクウェアテール

など

縦置きにしたときに安定するという副産物のメリット以外にも、キックしたりテール側のボードコントロールのし易さなどがある。

オーリーなど挑戦したい人はラウンドテールなど地面への接地面が大きいものがおすすめとなる。

フィッシュタイプだと地面への接触が少々不安だが、カーバーならしっかりとした作りなので問題ないと思われる。(もちろん扱いによる)

 

このテールのこだわりはサーフスケート初心者の人は無視しても構わない。

上の動画はCARVER。この場所がどこか知りたい人は下のリンクの記事をチェックしてみよう。

まとめ 慌ててハズレを引いてはサーフィンのオフトレはできない

skateboard

あなたがサーフスケートを「サーフィンのオフトレーニングで使いたい」場合ここは重要なポイントだ。

 

サーフスケートの存在を知り、たまたま見かけたサーフスケートを買おうとしている前に一呼吸しよう。

 

あなたがイメージしたサーフスケートと今から購入するものが同じではない可能性もあるからだ。

 

最も重要なポイントはボード(デッキ)の長さ。

カーバー

上の画像はカーバーTYLER 777で36.5インチ。いきなりこの長さのタイプを買ってしまうのは避けよう。

 

長いものを選ぶとボードに乗ったときの安定感は増すが、どうにも回転性が悪いということになる可能性がある。

 

PENNY

逆に短すぎるサーフスケートも不安定なので初めての人にはおすすめしない。上画像はPENNYのサーフスケートであるがサイズは29インチ。

 

14インチのウイールベースはキッズなど小柄な人にはいいが、標準体型の人にはおすすめしない。(経験者があえて選ぶのはOK)

 

そして83Aのウイールはかなり固い。ファンライドで気軽に楽しむ分にはもちろん選んでもOK。

 

思っているものとサイズ感が大きく違えば楽しみも半減したり、怪我をする可能性がある。

 

特にサイズ感は重要

 

今回の内容は標準的な体型の人を中心としているが、体型が大きな人、体重の重い人はより大きなサイズを選ぶことになる。

 

日本人の20歳の平均体形は男性で169cm、61kgで女性は157cm、51kgとなっているので参考まで。

参考リンク:政府統計データ

 

サーフスケートパーク

もう一つ重要なポイントとして、普段サーフスケートを使う場所がどんなところかによっても適するボードが異なるというものがある。

 

別の記事で触れているが地面が荒れた悪路の場合はウイールのサイズは大きなものを選択しよう。

 

プッシュしても全く滑らず、すぐに減速し楽しめないケースもあるからだ。

ウィール

ただ、ウイールは後からでも交換できるので最初は深く考えなくてもOK。

 

最後に、考えるポイントが多すぎても選びにくくなるので次の2つのポイントで考えてみよう。

 

ポイント
実際にサーフスケートに乗っている人を見て同じようなことをしたいかどうかで大まかボード形状をチェック。
そこから自分の体形や使う場所がどこかで微調整する。

カーバー

これがおすすめのサーフスケートの選び方。

後はサーフスケートのメーカーごとのこだわりから、好みのボードを比較してみよう。

 

CARVERならC7がおすすめ

 

 

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