Xiaomi シャオミ スマホMi 10Tをレビュー 楽天モバイルUNLIMTで使えるか検証
いよいよ日本での知名度も上がってきたXiaomiシャオミのスマホ。Xiaomi Mi 10Tをレビュー。
Xiaomi Mi 10TのスペックはQualcom Snapdragon865、メモリ8GB/128GBという基本スペックに、6.67" 144HzのリフレッシュレートのディスプレイはAndroidスマホでは割と高スペックに位置する。
Mi 10Tを選ぶ人の理由はこのスペックが魅力的だから。
これがたったの5万円クラスで手に入る。
Mi 10T Proというさらに上位機があるが、こちらは主にカメラのスペックが最上位=1億画素になるくらいで、そこに魅力を感じる人向け専用の機種。その分値段も高いしね。
現実問題、1億画素で写真を撮れても撮影後のデータサイズを考慮するとほぼ使わないんじゃないのかな。1枚当たりなんと18MBにもなる。
Mi10Tのカメラスペックは最高で6400万画素。そんな解像度ですら普段使いの写真には不要だよね。
今回Xiaomiスマホの検証環境をMi Note 10LiteからMi 10Tへ移行したのでレビューしてみるよ。
そして、楽天モバイルUNLIMTで使えるのかを検証もしてみた。
Xiaomi Mi 10Tは誰もが使いこなせるスマホ?
最初に大切なことに触れておくと、Xiaomi Mi 10Tでは楽天モバイルUNLIMITだけでの使用はかなり制限があるので注意が必要。
もちろん何の問題もなく利用できる人も中にはいる。
何が問題で、どんなふうに回避することができるのか詳しく説明していくよ。
Mi 10Tは現状においてはスマホに詳しくない人にはおすすめできない機種かも知れない。
日本市場向けのMi 10Tがリリースされれば全く事情は変わるけどね。Mi11が先かもね。
Mi10TはSnapdragon800番台のスペックが5万円台で手に入るところが最大の魅力。何をしてもほぼストレスなしだから。
Xiaomi Mi 10Tを楽天モバイルUNLIMITで使う際の注意点とは何か
今、Xiaomi Mi 10Tを楽天モバイルUNLIMITで使用する上で注意しなければならないポイントは大きくこの2点。
★VoLTE設定が必要
★対応バンドが少なく別途SIMが必要
結論を言うとSIMは楽天モバイルUNLIMITとHISモバイルのダブル差しとなった。Mi 10TがデュアルSIM対応だからこれができる。
モノ好きな人がテストで色々と触るには向いている高性能なスマホがXiaomi Mi10T。
楽天モバイルUNLIMIT利用での制限について詳しく説明していくね。
Xiaomi Mi 10Tの対応バンドはこちら。
5G バンド 28/20/3/1/41/38/7/78/77
LTE(4G)バンド 1/2/3/4/5/7/8/20/28/32/38/40/41/66
3G/HSPA バンド 5/8/4/2/1
楽天モバイルと他社の周波数を比較した一覧がこちら。
楽天モバイルは今も主流の4Gではバンド3(1.7GHz帯)しか割り当てが無い。しかもプラチナバンドは割り当てなし。建物の中などでは辛いわけだ。
それではカバーしきれないのでKDDI(au)のバンド18(800MHz)をパートナーバンドとして制限付きで利用させてもらっている。
つまり、バンド3、バンド18の両方が使えないと現実問題としてかなり不便になるということ。
Xiaomi Mi 10Tの対応するバンドはバンド3は使えるが、バンド18は使えない。
つまり、
Xiaomi Mi 10Tは楽天モバイルUNLIMITではバンド3のエリアでしか通信ができないということになる。(5Gは除く)
楽天モバイルUNLIMITのSIMを認識しない 回避方法とは
Xiaomi Mi 10Tで使えるはずのSIMが認識しない事態に陥った。そんな困ったことが発生した。後でわかったがこれは楽天モバイルに限った話ではない。
回避方法を発見するまでは紆余曲折があった。苦労せずにこの記事に辿り着いて欲しいところ。
結論は、楽天モバイルUNLIMITでは使用するスマホにVoLTEの設定がないとSIMが認識しない仕様となっていることに起因する。
そんなことはつゆ知らずXiaomi Mi 10TにSIMを入れてみた。
なんだこれ。一瞬電波を掴むがすぐに圏外。。
いろいろ試してみると、電源オン時や、機内モードの切替時に一瞬だけSIMを認識するが全く使えない。
SIMが壊れたか?。。楽天モバイルはSIM交換が0円なので早速交換を依頼した。
2日後に到着した新品のSIMを早速入れてみた。これで問題なしのはず。。も同じ現象が起こり何も改善しない。
まずいな、これ。使えないやん。
お手上げながらググりまくったところ、実は簡単にクリアできる情報に行きついた。
四苦八苦した挙げ句、途中過去の写真などが全て失われるというトラブルにも見舞われた。。最悪。
そんなこんなで、なんとか難局を乗り越えた。
あまり出回っていないレアなデバイスの試験にはトラブルは付きもの。
今後誰かが同じ経験をしないようにしっかり書いておこう。
Xiaomi Mi 10TでVoLTEの設定をオンにする方法とは
やり方は簡単。上の画像のおなじみのアプリを使う。
ダイヤルアプリを開き、電話番号を入力するところに「*#*#86583#*#*」を入力する。
「*」はアスタリスク。
運良くこの情報に辿り着けた人はおめでとうと言ってあげたくなる、そんな一般の人にはハードル高めな情報。
スマホエンジニアには大したことのない話でもある。。
このなんだか謎の呪文のようなコードを発動することで、VoLTE設定のメニューがMIUIに登場する。
SIMの設定に「VoLTE」のメニューが登場。この設定をオンにするとあっさりSIMを認識した。
なんで隠してるのか・・・
使い物にならないから危うく売りに出そうかとまで思ったXiaomi Mi10Tとの付き合いはようやくスタートラインを通過したわけだ。
楽天モバイルUNLIMITの対応バンドが少ないので別途SIMが必要を解説
少し前で説明した通りXiaomi Mi 10Tで使える楽天モバイルのバンドはバンド3しかないので別途SIMが必要となった。(私の場合地下利用が避けられないので)
もともと少ないバンドのうち、掛け替えのないパートナーバンド18が使えないときた。プラチナバンドなしでは生きていけない。
楽天モバイル一途の人なら楽天回線以外のエリアでは通信しなくてもよいと言う話かも知れないが、私としてはそんな仙人にはなれない現代人なのでもう一枚SIMを用意することになった。
実際問題、私の場合は通信できなくて不便なのは地下鉄など地下区間を走る電車に乗っている時くらい。(繋がらない環境に出入りしない人は別途SIMは必要がない)
地下の区間だけのわずかな通信量しか必要ではないので、なるべく安い価格のSIMで済ませたい。
最も最安値のSIMを探し始めた。
すると198円〜というものを見つけた。まじですか、こりゃ安い。
あの旅行会社のHISモバイルが提供するビタッ!プランSIM。迷う暇もなく契約した。
ビタッ!プランSIMの回線はDocomoとSoftbankの2種類から選べる。どちらが良いのか。
自分の行動範囲にも関わるので一概には使ってみないとなんとも言えないところはあるがSoftbank回線を選んだ。(上画像の右側)
理由はSoftbank回線の方がXiaomi Mi 10Tで利用できるバンド数が多いから。
楽天モバイルUNLIMITではMi 10Tで利用できるバンドがたった一つしかないから、Mi10Tにはなるべく多くの友(バンド数)が必要と感じたわけだ。
★Xiaomi Mi 10Tで使えるバンド
LTE(4G)バンド 1/2/3/4/5/7/8/20/28/32/38/40/41/66
★HISモバイルの中の各キャリアのXiaomi Mi 10Tで使えるバンド
楽天モバイルのバンド3に加えて
⇒Softbank バンド1/8/41
⇒Docomo バンド1/3/28
上の比較で単純にバンドの種類が多いSoftbankを選択することとした。(通信品質などは考慮なし)
危険な裏技もあるが 開発者以外立ち入り禁止
ちなみにこれは完全に技術者レベルの話としてバンドを開放させるという超裏ワザもある。
素人の人は絶対にやってはいけないことなので引き返そう。
その内容はQualcommのチップならドライバーを触ってバンドを追加するというやり方。
下手すると完全にXiaomi Mi 10Tが資源ごみになりかねないのでやめておく。
どうしても知りたい人にはヒントとして、「プラスエリア化」、「Xiaomi eurom」あたりでググれば情報は得られる。(見るだけで絶対にやめておこう)
※本記事で海外版スマホはあくまで検証目的での使用となります。海外版スマホ製品の利用を推奨するものではありません。
Redmi 9Tを高齢者向けのスマホとしてレビューした記事はこちらから
Xiaomi シャオミ Mi 10Tの外見をレビュー
外見はMi10シリーズだけにXiaomi Mi Note 10 Liteと質感はよく似た感じ。
本体裏側のギラギラ光沢感も継承されている。これは嫌いじゃない。
ほとんど鏡みたいな表面なので写真をなかなか撮りずらい。真正面から写すと、写そうとしている自分の姿が写ってしまうから。
WEBで見かける画像はどれも実物をきちんと表現しきれていない。常に実物以下にしか見えない。
Xiaomi Mi 10T本体の背面側はメインカメラ周辺のデザインが特徴的。
WEBなどの画像ではあまり気にもならなかったが、Mi 10Tの実物はカメラがかなり出っ張っている。
手帖型のスマホカバーなら問題はないが、背面だけをカバーするタイプだとかなりカメラが突出する。
Xiaomi Mi10Tに最初から付属するカバーを着けるとこんな感じ(上画像)。おまけのカバーにしてはデザインは割とセンスがいい。
これはこれで嫌いではない。
ただしレンズカバーを付けないと傷つけてしまう可能性がある。
カメラが思いのほか飛び出しているのが気になって仕方ない。
落とすと間違いなくカメラ側から床に落下するはず。
Xiaomi Mi 10Tの使用感は
Xiaomi Mi 10Tの使用感は流石にハイクラスに近いスペックなので何ら不満はない。
ただしMIUI12の機能の豊富さはありがたく受け取れるものの、設定メニューの複雑さは混乱してしまう。
どこに何があるのかよくわからないのでいつも探し回らないといけない。
海外のMi 10Tのレビュー動画がこちら。どんな感じなのかよくわかる内容。
この海外版は本体裏側の素材が若干違うのかギラギラ感は無い。
Xiaomi Mi 10Tのデメリットは
SIMに関する不満は別として、Xiaomi Mi 10Tの最も不満に感じるところはバッテリーの持ち。
容量は5,000mAhと大容量の部類ではあるが確実に夜には50%を切る。
丸一日は確実に使えるが2日は使えない。
SOCの性能、メモリ量、液晶、各パーツの選択がバッテリー消費に直結した結果とも言える。
AMOLEDであればドット単位で発光するためもっとバッテリー消費をおさえられたはず。
Mi10などの他の機種はAMOLEDでMi NOTE10LITEのバッテリー容量は4,700mAhなのにMi 10Tほどのバッテリー消費は無い。
Xiaomi Mi10Tのマイナスポイントは液晶がAMOLEDではないためバッテリー持ちは甚だ悪い(上の画像の通り画面が最もバッテリーを消費している)。
せいぜい一日持って少しお釣りがくるくらい。
そのマイナス面をカバーするように付属する充電器は33Wで相当のハイパワー。
かなりの速さで満充電になる。
実際この充電器を使うと早い分には何とも思わないものの、これ以外の充電器に接続したときのあまりの遅さに驚いてしまう。
そんなに違うの!?って。
Xiaomi IndiaのMi 10Tの公式ページはこちら>>
ちなみに液晶は画面端までフラットで、上位機によくあるラウンドタイプではない。
個人的にはこちらのタイプの方が好み。保護ガラスなどを貼り付けるのが楽だから。画面端の指の認識も自然な反応。
シャオミのスマートバンドをレビューした記事がこちら。あなたを健康にしてくれるバンドをチェックしてみよう。
Mi 10Tの「T」とは
Mi 10TのTって何だって思う人も少なからずいるはず。
Xiaomiのスマホのラインナップは結構複雑で、別の記事でも過去触れたが、ざっくり下のような考え方。
高スペック
Mi フラッグシップ
↓
Mi Note Miのスペックダウン版
↓
Redmi Note Redmiのスペックアップ版
↓
Redmi コスパ追及
低スペック
で、答えとして「T」は派生機種に用いられる。「S」などの機種も存在する。
さらには中国版や、インドなど仕向け地用にチューニングした版などがある。
ネーミングには「ULTRA」や「SPECIAL EDITION」など、どんだけあるねんってくらいにモデル数が存在する。
詳しく知りたい人はXiaomiの中国サイトを見ればそのラインナップの多さに驚くはず。
既に中国のXiaomiのスマホシリーズは「11」まで進んでいる。日本展開は1.5周遅れな感じなのでいつになることか。。
Xiaomiは出荷国によってネーミングは使い分けられている。Mi機種とRedmi機種のネーミングの使い分けも結構曖昧。
ある国ではRedmi機種とされているものが、別の国ではMiになっていたり。逆もある。
ちなみに日本では今のところ中スペック以下のものしか展開はない。
ハイエンド機種で日本市場で戦うのは時期尚早とのことかも。日本でiPhone、Galaxy、Sonyと同じ土俵で戦うにはまだ分が悪いかもね。
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まとめ Xiaomi Mi 10Tに追いつくには
日本市場向けのMi 10Tが投入されるのはまだまだ先のこと。Redmiは10がリリースされた。
Mi10Tのリリースは無しで11へスキップする可能性もある。
今は海外でしか手に入らないXiaomi Mi 10T。
メイン機として使うにはあなたの勇気が試されるので、サブとして使うには申し分のない機種。
そしてAndroid初心者にはおすすめしない。
理由は何かにつけ自己解決する能力が必要だから。困難にぶち当たっても頑張れる自信がない人は日本市場向けの発売を待とう。
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