Linkbuds Sはあなたにおすすめのワイヤレスイヤホン イコライザーで八方美人から抜け出す
もし、あなたから、どんなワイヤレスイヤホンがおすすめ?と聞かれたらこのLinkbuds Sと答える。
あなたがオーディオマニアではない限り、このLinkbuds Sはお気に入りのイヤホンになることは間違いないと断言しよう。
しかし一方で、オーディオに詳しい人にとってはSony Linkbuds Sは微妙なポジションにあるワイヤレスイヤホンと感じるのも否めない。
なにが微妙なポジションなのかというと、Linkbuds Sは値段と、見た目と、機能性を持ち合わせた八方美人なのだ??
って、それは褒め言葉しかないわけだが。。
2万円程度の価格帯でおすすめのイヤホンは?、そう問われると、間違いなく、このLinkbuds Sを推す。
記事の途中では否定的な話もしているが、どうか最後までよく読んで欲しい。
「推す」んだったら優等生じゃないの?問題無しじゃん。
Linkbuds Sは肯定的に言えば、
「オールマイティ」であり優秀なイヤホン。
否定的に言えば、どっちつかずの「中途半端」な立ち位置のイヤホンなのだ。
先に市場に登場したLinkbudsに"S"がついたイヤホンが今回のLinkbuds S(リンクバッズエス)。
見た目だけで言うと"S"はLinkbudsの穴をふさぐものだ。。(意味不明)
ネーミングとしてはSしか変わらないわけだが、見た目も作りも全然違う。むしろ同じLinkbudsにする理由の方が何故?という雰囲気だ。
穴のあいた方、Linkbudsのレビュー記事はこちら↓チェック
この記事のコンセプトはオールラウンド(≒中途半端)な「Linkbuds S」に対し、イコライザーによるちょい足しで音に関してはさらに十分満足を得られるようにするための内容となっている。
『どのポイントもまぁまぁな出来』ではなく、
少なくとも音に関しては、あなたをかなり満足させるLinkbuds Sのチューニングを紹介していこう。
ここまで読んで不安になってしまった人に定期的にフォローしておこう。このイヤホンはあなたにおすすめできるものだ。この後も話は続く。
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中途半端なLinkbuds Sの存在にちょい足しして満足度をさらにアップ
Linkbuds Sの何が『まぁまぁ』なのか。詳しく見ていこう。
- 少しお金を足せば音質が上の「WF1000-XM4」が買える
- ノイズキャンセリングが目的なら「XM4」に近い「Linkbuds S」を選ぶ意味が薄い
- 外部音が聞ける「ながら聴き」を求めるなら穴のあいた「Linkbuds」がおすすめ
これらの中途半端さを乗り越えてまでLinkbuds Sを手に入れる理由をこちらに上げておこう。
- ①Linkbudsに無い低音を望む
- ②騒音のある場所ではノイズキャンセリングで快適さを得たい
- ③周りの音が聞こえた方がいい「ながら聴き」をしたい
- ④上の②と③を別のイヤホンでなく同じイヤホンで実現したい
上記のように何でも求めたい人にとってはちょうどいいワイヤレスイヤホン、しかし何でもアリは裏を返せばどれも中途半端と言えるのは経験上あなたもご存じだろう。
でも、そうは言っても予算と全部入りのバランスは魅力だ。我慢は体にも精神的にも悪い。思いきろう。
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欲張りなあなたが求めるワイヤレスイヤホンがLinkbuds S
穴のあるSony Linkbudsはコンセプトが見た目からはわかりやすいが、穴のないSony Linkbuds Sは分かりにくい。(『S』があるか無いか注意)
もう一度言うが、この記事では、中途半端な「Sony Linkbuds S」の音の部分でイコライザーをちょい足しすることで満足度をアップさせるための記事。
身長ちょい足しシューズ的に底上げするように満足度をアップしてみよう。(なんのこっちゃ)
この記事では、Linkbuds Sを結構ダメ出ししているが、このイヤホンが欲しいと感覚的に感じたあなたは購入して絶対に損はない。
音のことは心配いらない。この記事で何とかしよう。
記事の最後まで読めばその理由が分かるはず。(記事途中の否定的な部分を乗り越えてほしい)
fa-arrow-circle-down誰もが満足できる
Sony Linkbuds Sは全部入り 欲張りなあなた向け
Sony Linkbuds Sという製品を一般的な表現で表すと『Sonyの最新全部入りワイヤレスイヤホン』と言える。
ネーミングが姉妹機と同じ「Linkbuds」のキーワードがあるためにややこしい存在となっている。しかしそのキーワードが無いとただの「S」なのだ。余計わけが分からない。
姉妹製品の人気に便乗風であると言われても仕方ないし、大いに誤解を招くものでもある。
本来なら「XXX1234-ABCD」などの新たな型番(ネーミング)で出てもいいようなものだ。
穴あきで一世風靡した「ながら聴き」の姉妹製品継承機的に、安直に「S」を付けとけ的なことになったのだろうか。。
なので、あなたがもし本当に求めるもの(音質、外部音など)に、もっと重きを置きたいならば、それぞれの得意分野であるワイヤレスイヤホンを求めるのが正解である。
なんでもオーケーはそれなりに万人受けはするが、そこには超越したものは無いということだ。
個人的な少々歪んだ意見であるが「Linkbuds S」をまだ買う前にこの記事を読んでいる人は、是非、「WF1000-XM4」か「Linkbuds 」あたりを買い求めるのをおすすめする。
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まだLinkbuds Sを買う前のあなたは別のワイヤレスイヤホンにしよう
ここから先は、主にこの記事を読む前に「Linkbuds S」を買ってしまった人に向けた内容となっている。
もしくは、中途半端はわかった、でも音質アップできるなら買ってもいいかと思っている人向けの記事だ。
【おすすめワイヤレスイヤホンの記事はこちら】
音質でSony Linkbuds S < XM4の内容はいったいどんなところなのか
音質重視したいあなたなら、XM4がやはりおすすめ。
この章では、音質では上位に位置するXM4と比較してLinkbuds Sに何がちょい足りないのかを詳しく説明していこう。
少しダメ出し気味になるが心配しないで欲しい。(特に既に持っている人に対して)
設定次第で挽回できるのだ。
その辺は次の章で説明するとして、まずはイケていないところを浮かび上がらせよう。
聴き比べてみるとその差は歴然 「Linkbuds S」と「XM4」
例えば二つのイヤホンでボリューム(音量)をアップすると次のような違いを感じる。
- Linkbuds S ⇒⇒うるさくなる(やかましくて聞いていられない)
- XM4 ⇒⇒ますます盛り上がる(どこまでもいけそう⇒耳がおかしくなるので注意)
音において、最も違いがあるポイントはXM4の方が音場感の表現が絶妙によくできているところ。
- ボーカルの位置が少々前に出過ぎ
- 空間の広がりが少しもの足りない
- 高音は繊細さが欠ける傾向にある、強調しても破綻はしないが耳がついていけない
ボーカルの位置が前に出過ぎという表現は誤解を生みやすいので補足しておこう。
カラオケで、あなたのすぐ目の前で全力で熱唱されるとどう感じるだろう。
もう少し下がって欲しいと感じるはず。。
そんな感じだ。
次に前向きにLinkbuds Sをとらえてみよう。
- このイヤホンしか知らない人には間違いなく合格点(マイナスを感じにくい)
- 低音が必要十分
- 空気感を表現する手前あたりまでの高音は存在感あり
- 機能が豊富
Sony Linkbuds Sは1万円以下のワイヤレスイヤホンからステップアップした人には不満が感じにくい、逆にかなり満足のいくものだ。
しかし残念ながら不満を持ってしまったあなた、、あきらめないで欲しい。
次の章のチューニングでさらにステップアップは可能だからだ。さあここから挽回していこう。
Sony Linkbuds Sの理想のイコライザーチューニングを紹介しよう
今回、音のレビューにあたってはRADWIMPSの楽曲を中心に検証し、おすすめのイコライザー設定を作成した。(個人的には最近はハワイアンばかり聴いているが、それでは参考にはならないので一般的な曲にしてみた)
ターゲットとするサウンド傾向は万人受けするドンシャリの設定。(私の他の記事もほぼ同じ設定)
使うのはJetaudioのプレイヤーアプリ。イコライザー機能が山ほど入っているのでおすすめだ。
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イコライザーでチューニングする方針
このイヤホンLinkbuds Sは低音側が売りだ。その低音を潰さないようにしながら足りないところをアプリの機能でちょい足ししていく。
設定は以下の通り。今回も手っ取り早くJetaudioの有料機能を使用する。
別記事でも何度も触れているが、イコライザーをバンドごとに毎回触るのは超面倒なので、楽に設定できるものを利用しよう。(たった数百円)
使用するJetaudioの機能は
- AM3Dオーディオエンハンサー
- Crystalizer
★標準イコライザー OFF
★標準ジェットオーディオ音場効果 OFF⇒★
★AM3Dオーディオエンハンサー ON
・ジャンル設定 ロック
・Z-Bass ON、数値は80
・Z-Treble ON、数値は60
・Z-Surround OFF ⇒★
・Z-Boost OFF
★Crystalizer HX ON 数値は30
※★印の部分は後程解説。いずれかをONにして使用する。
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Linkbuds Sの最大の弱点 イコライザーで音場感を自由に操ろう
このイヤホンLinkbuds Sで最も欠けているポイント(弱点)が音場感。
具体的にはボーカルの位置や空間の広がりの物足りなさ。そのままではイケていないのだ。
この辺を変更する手はないわけではない。
AM3Dオーディオエンハンサーで「Z-Surround」をオンにしてみよう。
オンにした瞬間わかるだろう。足りなかったものが。あ〜そういう事ねと。
ボーカルの積極的過ぎる定位感が薄れてかなり聴きやすくなるはず。
但し、サラウンド機能は空間の反響なども付加してしまうので意図しない表現となる可能性もある。
(要するに好き嫌いがわかれるところ)
長く使え万能タイプのお気に入りのイコライザー設定はこれだ
サラウンド「Z-Surround」をオフにして「音場効果」で調節してみよう。
「標準ジェットオーディオ音場効果」から、
「X-Wide」をオンにしてボリュームは「70」あたりに設定してみよう。詳細は以下。
※この時に別の音場機能設定はなるべく触らないようにしよう。
★標準イコライザー OFF
★標準ジェットオーディオ音場効果
・X-Wide ON 数値は70
★AM3Dオーディオエンハンサー ON
・ジャンル設定 ロック
・Z-Bass ON、数値は80
・Z-Treble ON、数値は60
・Z-Surround OFF (忘れずにオフ)
・Z-Boost OFF
★Crystalizer HX ON 数値は30
※Crystalizerで高音が刺さり気味の場合「HX」でないものを使用する、または機能自体をオフにしよう。
※万人の好みに合った設定、どの曲にも合った設定など無いので、あなたのちょい足し次第だ。
この設定は長時間でも聴き疲れなく、XM4に近い感覚を得られるイコライザー設定。(もちろんXM4を聴かなければの話。。)
XM4の記事はこちらのレビューをチェックしてみよう
まとめ Sony Linkbuds Sは誰にでも似合い、誰からも好かれるイヤホン
オールマイティなワイヤレスイヤホンが欲しい。そういう人には願ってもない全部入りなのが「Linkbuds S」。
最近のワイヤレスイヤホンで人気の要素を網羅している。
デザインも値段相応のもので、ここ最近のSonyのセンスの良さを継承している。
今回のLinkbuds Sレビューでは、カラーはあえてホワイト、ブラックではないこちらのベージュ色を選んだ。(エクリュという色)
この機種向けに新たに登場したコンセプトカラーからどんな意図があるのかを感じてみたかったのだ。
見て触ってみると、この製品の位置付けをよく表現しているカラーでもある。
これまでのホワイトや、ブラックではない、別のもの、、ではなく、どちらもカバーするものだと主張しているようにも感じる。
さらにもう少し踏み込むなら、このカラーは女性向けでもありながら、ジェンダーレスを意識したものとも感じる。
Linkbuds Sはソニーの売れ筋ワイヤレスイヤホンのポジションだから、「Linkbuds」という文字はむしろ相応しくない。(と感じる)
『軽くて、チューニングするといい音が聴ける、機能全部入り』のワイヤレスイヤホンがLinkbuds S。
この表現は売れ筋のワイヤレスイヤホンを意味するのだ。変に「Linkbuds」という言葉のせいで損をしている。(個人的感想)
万人受けにもっとポピュラーで万人に優しいイメージがこのイヤホンには必要かも。
カラーバリエーションも豊富に用意しただけ売り上げに繋がるかも。柔らかで、優しさをコンセプトにすれば誰からも好感が持たれやすい。
この小ささで、このかわいい見た目で、あとは音のチューニングさえすれば、同じコンセプトで対抗できる製品は他にはないLinkbuds S。
ただの八方美人ではない、優しさあふれるLinkbuds Sは誰からも愛されるワイヤレスイヤホン。
fa-arrow-circle-down記事の設定を試してみたい
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