スムーススターをレビュー SmoothStarはおすすめサーフスケートダントツ1位
Smoothstar (以降スムーススター)は日本ではほとんどお目にかかれないサーフスケート。
この記事にたどり着いたあなたはラッキーな人だ。サーフスケートで最もおすすめはこのスムーススターだから。
あくまで個人の感想として、これまで経験したサーフスケートの中ではダントツの1位。
スムーススター サーフスケートとは、メジャーサーフスケート4つのうちの一つ。
スムーススターはオーストラリア生まれのサーフスケート。
スムーススターは主に南半球を中心に、アジア、ヨーロッパへ圏へ展開を行っている。
国内では最も入手困難なサーフスケートの一つ、スムーススター Filipe Toledo(フィリペトレド) コンプリートモデルを入手したので詳しく見ていこう。
なぜ日本では簡単に入手できないのかスムーススター
アジア圏の中でも特にタイを中心に今サーフスケートが大流行している。東南アジア、中国、韓国まで広がりを見せている。
そしてスムーススターのサイトにはタイでのネット通販を制限している旨の記載がある。
スムーススターの生産、流通量が需要に追いついていないため、高値で取引される状況をメーカーが制限しようとのことだ。
公式ページから予約販売で正規購入すると特典が得られるようだ。→スムーススタータイ公式HP
タイでは大人気のサーフスケートも日本では残念ながらあまり流行ってはいない。これはサーフスケートのベースとなるサーフィンが島国故に楽しみやすい環境であることなどにも起因する。
つまり日本ではサーファーくらいしかサーフスケートには興味が無いということ。
東南アジア圏ではサーフィンなどとは無縁の人たちが圧倒的に多く、一般的な人たちがサーフスケートを楽しんでいる。
サーフスケートメーカーにとって日本市場を積極的に開拓しなくとも、東南アジア圏での需要の方が遥かに上回っており、そちらへ集中した方が楽に儲かるという背景がある。
サーフスケート大国の東南アジア地域でさえスムーススターはなかなか流通していない故に、日本ではさらに入手困難となってしまっている。
タイのサーフスケート事情についてはこちらのリンクの記事でチェックしておこう
スムーススターと他のサーフスケートの違い
もしもスムーススターと、他のサーフスケートで悩んでいるなら、スムーススターを選ぶことをおすすめする。
ネットで在庫が見つかったら後先考えずに買っても損はないサーフスケート。数あるサーフスケートの中でも突出して楽しい。コンプリートモデルのチューニングは本当によくできている。
サーフスケートで最も初期から成功しているのがCARVER(カーバー)スケートボード。
最近では新たなサーフスケートの台頭があり様々なブランドのメーカーが参入してきている。
その中の一つがSmoothstar(スムーススター)。
サーフスケートには有名なものから、名前くらいは知っているもの、コピー品まで、探すたびに新しいものが常に見つかるくらいに種類が増えてきている。
メジャーな順に並べると以下のようになる。
CARVER
YOW
SWELLTECH
Smoothstar(スムーススター)
これら4つのサーフスケートが他のサーフスケートとは違いメジャーなブランドであるのは、プロサーファー、サーフボードブランドとのコラボレーションしているかどうかがポイントとなっている。
CARVER(カーバー)
CARVERは最も知名度があるサーフスケート。アメリカ生まれのサーフスケート。
サーフボードメーカー、世界的プロサーファーがネーミングされたサーフスケートモデルを数多くラインナップしている。
YOW(ヤウ)
YOWは比較的に誰にでもおすすめできるサーフスケート。日本でも入手しやすい。
スペイン生まれのサーフスケートがYOW。こちらもサーフボードメーカー、世界的サーファーのネーミングされたモデルを多数持っている。
これら2つのサーフスケートに比べて圧倒的に流通量が少ないのがSwelltechとSmoothstar。
Swelltech(スウェルテック)
Carverと同じくアメリカ生まれのサーフスケート。ノースショアサーファー、ジェイミー・オブライエンのネーミングを冠したモデルが売り。
Swelltechのレビュー記事はこちらからチェックしてみよう。
Swelltechとsmoothstar(スムーススター)は両者ともに乗り味の感覚がよく似ているとも言われているが、実際はどうだろうか。
サーフスケートはスケートボードでサーフィンの楽しさを味わえる別名サーフシミュレーターとも呼ばれている。
サーフスケートのトレーニングを重ねることでサーフィントレーニングと同等のものを得られると言われている。
スムーススターの実際のライディングは下の動画でチェックしてみよう。
Smoothstar スムーススターとは
2004年にオーストラリアで誕生したサーフスケートがSmoothstar(スムーススター)。
それぞれのサーフスケートメーカーが自社の製品と他社とを区別する最も特徴づける存在がトラック。
スムーススターもサーフスケート独自のトラックを擁する。
スムーススターのトラックはThruster system(スラスターシステム)と呼ばれているもの。
2軸で構成されたスムーススターのトラックは見た目こそは全く違うが、動きはYOWのMerakiトラックとよく似ている。SwelltechというよりもYOWの方が近い。
そしてCarver C7トラックのようにトラックの動かしやすさもレンチ一つで調整することが可能になっている。
スムーススターのThruster systemは他のサーフスケートの2軸タイプのトラックよりも軽量なのが特筆すべきポイント。
サーフィンが上手くなるSmoothstar スムーススター
スムーススターはサーフィン上達のためのサーフスケートというポジショニングを前提に様々な活動に取り組んでいて、サーフスケート文化の形成にメーカー自身が積極的に取り組んでいる。
サーフトレーニングを真面目に取り組んでいるのがsmoothstarというメーカーの特徴。
メーカー自身がスクールなどイベントを開催している。ユーザーにあったサーフスケートの選び方についてもしっかりとメーカーとしての考えを示している。
この様な、サーフスケートを行う各人の体型やスキルに合わせたパーツなどの選び方をきめ細かに説明しているのはスムーススターだけだ。
smoothstar スムーススターの特徴とは
サーフスケート、スムーススターの各部ごとに特徴を見ていこう。
今回のレビューはスムーススターのFilipe Toledo #77モデル。
「77」はサーフィンコンテストで使用していたウェアに記載のナンバーから由来する。
ボードのスペックは
- デッキ長が34インチ
- ウイールベースが20インチ
- フロントウイールが直径62ミリ
- リアウイールが直径65ミリ
- 硬さは80A前後あたり
- テールデザインがスクエア、幅20cm
(※ウイールスペックは記載なし)
スムーススターのトラックの特徴は軽くてよく動く
それぞれのサーフスケートを特徴づけているのがトラックの仕組み。
スラスターと呼ばれる仕組みをフロントトラックに設けている。
このスラスターがとてもよく動くトラックなのだ。フロントトラックがとても柔らかなので前足荷重時は気をつけないといけない。
トラックの返りも強くなく、とてもナチュラル。ルーズすぎることもなく思ったように動かせる。
リアトラックは一般的なサーフスケート同様シンプルな造り。
スムーススターのウイールは小ささの割によく走る
smoothstar公式ページでもウイールの大きさの選び方については詳細に説明されている。
ただし、ボードに搭載しているウイールそのもののサイズには何も触れてはいない。
他のサーフスケートメーカーではウイールのサイズ、色などの違いの説明はあるものの、乗り手に合わせるためのポイントは触れられてはいない。
複数のサーフスケートを乗って初めてわかることが、ウイールの違いと、路面のバリエーションによって乗り方や必要なスキルがかなり異なるということ。
自分のスキルや普段サーフスケートをする場所にマッチさせることで最大限サーフスケートの実力が引き出せる。
Smoothstar Filipe Toledoモデルのウイールはそれほど特徴がなく、逆にいうと絶妙にバランスがとれているとも言える。見た目上もとても地味だ。
スムーススターFilipe Tolledoモデルのウイールは正式なサイズの情報が見当たらないが、前62mm、後65mmと他のサーフスケートと比べると小さい。
Filipe Tolledoのこだわりもあり、ウイールは前後で大きさの異なるものを採用しているようだ。
さらなるレビューは後述となるが、スムーススターは繰り返し乗ってみるとこのウイールがとてもいい役割をしていることがわかる。
見た感じ少々わかりにくいが、ウイールのアウト側のサイドがラウンド形状をしている。
そしてわずかにリア側のウイール径が大きい。
これらの組み合わせでスムーススターは最高にバランスが取れているサーフスケートに仕上がっているのだ。
スムーススターのデッキデザインは
Smoothstarはデザイン性では大きく異なる2つのタイプが存在する。
上の画像のようなコミカルなキャラのものか、今回レビューしているスムーススターFilipe Toledoモデルのようなシンプルでクールなもの。
ただしサイズとデザインはモデルごとに固定なので好きには選べない。
スムーススターの唯一のマイナスポイントはデッキデザインくらい。コミカルなデザインのタイプは大の大人には勇気のいる選択だ。
トップ側のそっけない雰囲気もあくまで他のサーフスケートと比べるとマイナスポイント。
今回のレビューのスムーススターのFilipe Toledoモデルのネーミングはブラジル人プロサーファーの名前。フィリペ・トレドは現役CTサーファー。
彼のJ-BAYでの素晴らしいサーフィンライディング動画がこちら。
Filipe Toledoの「#77」は彼のシグニチャーサーフボード#77モデルの名前から取ったもの。
Filipe ToledoはオーストラリアのシャープアイサーフボードSharp Eye Surfbordsのライダー。
スムーススターを実際に乗ってレビュー
スムーススターのサーフスケートはCarver(CXトラック)やSwelltechなどの難しさはない。あえて言うならYOWと同じくらいの難易度。
要するにスムーススターは簡単なサーフスケートの部類に入る。気軽に誰もが楽しめるサーフスケート。
初めてサーフスケートに乗るときや、特に、別のメーカーのものに乗り換えたタイミングは気を付けないといけないことがある。
乗った感覚が異なるとバランスを崩しやすく、転倒することがあるから最初が肝心なのだ。
今回も例に漏れず初回は慎重に乗ってみた。
が、スムーススターに乗ってすぐ気付いたのが最近使っているお気に入りのYOWと雰囲気が結構似ている。。
かなり慎重にした分、少し拍子抜けした感じがした。スムーススターは本当にとても乗りやすい。
YOWとスムーススターの2つを乗り比べるほどにとにかくよく似た感覚を受ける。
2台を並べてみるとこの通り、デッキサイズもウイールベースも全く一緒な2つのサーフスケート。色も言わずもがな。
実はスムーススターの方のウイールベースはメーカー表記は20インチとなっている。YOWは17インチ。
上の画像の通り車軸の位置はほぼ同じ。
スムーススターはトラックのピボットの位置で測っているのかも知れない。
スムーススターは若干フロントトラックのアクセルピボット位置がノーズの先端寄りにある(僅かな差)。
ここまでサイズ感が一緒だと異なる点を探すのは逆に割と簡単。トラック、デッキの形状、ウイールの違いに着目してみよう。
スムーススターのトラックはYOWのMerakiトラックの改良版?とも思える優しい乗り心地。
まず何よりもスムーススターのトラックから発する音がYOWとは違う。トラックが軽量な造りになっていて、トラックが振動するため高めの音が鳴る。
ガーガー、またはガラガラという感じの音。別段不快な音というわけではない。
スムーススターのトラック、スラスターの乗り心地はMerakiによく似た感覚だが、何かが異なるサーフスケート。
スラスターはMerakiほど強く踏み込んだ時のクイックな反発はない。どちらかと言うとサーフボードを踏み込んだ時の反りに近い。スムーススターはサーフィンのトレーニングにはやはり向いていると言える。
スムーススターのデッキはコンケーブがかなり深い(写真ではわかりにくいが)。
見ての通りコンケーブが深いので思い切った姿勢を取ることができる。写真よりも実際はもっと深いコンケーブ。
このコンケーブは他のサーフスケートと比べても足裏感覚が結構違うほど。
シューズではなく裸足で乗って足裏でコンケーブを感じてみたいと思うくらい傾斜がついている。まさにボードに窪みがあるという感じだ。
ウイールはスムーススターの特徴としては最も印象に残らないポイント。(しっかり乗り出すとこのウイールがぴったりなのに気付く)
ウイールはクセがなく可もなく不可もない印象。この事は逆に考えるとマッチしているからとも言える。
ウイールのサイズ選びに言及するメーカーはスムーススター以外には見たことがない。
そこは決して間違ってはいないが、コンプリートを購入する時にウイールを選べるわけではないので、追加で体型や用途に合うものを購入することを促しているに等しくもある。
たくさん市場に供給され、価格も手頃なものであれば積極的にアピールされるのは好意的にも取れるのだがどうだろうか。
サーフスケートのサイズ選びについてもしっかりとポリシーを持ち、ユーザーに指針を提供しているスムーススター。
YowとSmoothstarを比較した動画をアップ。
2つのサーフスケートがとてもよく似ているのがチェックできたかな。
スムーススターNO.1の乗りやすさ
乗れば乗るほどにその良さがわかってくるスムーススター。
最近、私が乗っているサーフスケートはYOWのMERAKIからカーバーCXのカスタム仕様のものに乗り換えて楽しんでいた。
さらにはロンスケのセクター9も並行して乗ることも多かった。
カーバーCXはトラックが固く動きにくい。ロンスケはカービングするのが一苦労なスケボー。
そして、今回スムーススターを新たに登場させた。
最初はトラックの柔らかさに躊躇したが、すぐに慣れてきた。
これは面白い!。スムーススターは本当に乗りやすい。動かそうと思えば本当によく動くサーフスケートだ。
スラロームでは小回りも効くが、大回りも対応できる。自分の思うようにターンのリズムもコントロールできる。
サーフスケートとしては小さ目な経のウィールなのに不思議なくらいよく走り、硬めは絶妙にスライドしやすいのだ。(後日更新した動画もアップ予定)
オールラウンドに対応できる、万能なサーフスケートがスムーススター。
このサーフスケートが購入の選択肢にあるなら、これ以外のものを選ぶ理由が見当たらないほどにおすすめ。
スムーススターのトラック スラスターはかゆいところに手が届く
スムーススターで最も評価すべきところはやはりそのトラック。スラスターは本当にかゆいところに手が届く調整ができる。
フロントトラックには動きの硬さを調整するためのネジが用意されている。カーバーのC7のようなものだ。
このネジで絶妙なチューニングが可能なのだ。
当初自宅にスムーススターがダンボールに入って届いたときに中でカタカタ音がなっていた。箱を開けると六角レンチが転がり出てきた??なんだこれ…
ここ(上画像)に使うのかと納得した。
最初はそんな程度だったが、調整の幅が素晴らしい。
ゆるゆるの動きのトラックにも、しまった動きにも簡単に調節できる。
YOWのMERAKIだとバネを変えないと変化させることができないないものが楽にコントロールできる。
次の動画がトラックを最も固く動きにくい設定にしたものと、最も柔らかくふにゃふにゃにしたもので乗り比べたもの。
まとめ 次もまた乗りたいサーフスケート
170cm前後の体格にはデッキサイズ34インチのスムーススターはもしかすると体格に対してオーバースペック気味かと心配していたが、そんなことはなくとても乗りやすい。
スムーススターは入手困難以外の点ではさして注目をしていなかったが、実際に乗って、触れてみて考えを大きく見直した。
手で持ってみたときのファーストインプレッションは、これ軽っ!だった。
34インチのサーフスケートにしてこの軽さはかなり意外な印象。もちろん好印象。
そして乗り心地はYOWと変わらない乗りやすさ。トータルの乗り味は確実にYOWを上回る印象。
20インチというウィールベースの長さをトラックがカバーしているので、この大きさにしてここまで回転(小回り)するのかと本当に驚く。
他のサーフスケートの20インチのウイールベースとは全く別物だ。
スムーススターはサーフスケートのハード面だけでなく、ソフト面でもしっかりユーザーに寄り添う。
ユーザーのレベルごとに応じた乗り方や、体型に応じた製品選び、そして、市場への製品提供に関する事情までユーザー目線で考える素晴らしいサーフスケートメーカーがsmoothstar。
製品も全くケチのつけどころもない出来。
断然おすすめなサーフスケートであるが一番残念なのは市場に製品が豊富に存在しないこと。
タイミング良く見つけたらすぐ買って楽しもう。
後悔しないサーフスケートはスムーススターだ。ずっと愛用したいサーフスケートがスムーススター。
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