ロンスケ始めてみよう おすすめ初めてのロンスケ セクター9レビュー
初めての人におすすめのロンスケ(ロングスケボー)のセクター9/Sector 9のレビュー記事です。
今回サーフスケートのカーバーとセクター9を乗り比べてみたのだ。
サーフスケートのカーバーはロンスケか?という質問には「ちょっと違う」のが答え。基本的にカーバーはサーフスケート。
ロンスケのブランドには「カーバー」によく似た「アーバー」というのがあるので、よく知らない人はごっちゃになる人も多いはず。
上画像の上側のボードがSector9、下側のボードがサーフスケートのカーバーなのだ。
サーフスケート、カーバーについてはこちらのリンクから詳しい記事をチェックしてみよう
今回紹介するロンスケはSector9 Lookout Lei (セクターナイン ルックアウト レイ)2021年モデル。
カーバーなどのサーフスケートを楽しんでいるあなたにも是非ロンスケ=ロングスケートボードを体験して欲しいという思いが詰まっている内容なのだ。
あなたにロンスケをおすすめする理由はこの2つ
- サーフスケートの練習に大いに役立つこと
- ロンスケは乗ってて気持ちいいから!
サーフスケートの練習に大いに役立つこととは
サーフスケートとロンスケは似ているようで、実は結構異なるスケートボード。
見た目は見間違いようがないくらい違う。
しかし基本はスケボーであり、そこは同じであり、ロンスケはその基本の部分をしっかりと鍛える必要がある。ここをクリアしておくと、サーフスケートはさらにレベルアップする、はず。
※ロンスケにはほぼサーフスケートと呼べるようなものもある。
ロングスケートボードは乗ってて気持ちいい
ロンスケはサーフスケートに比べて風を感じやすいスケートボード。
うまく乗るにはある程度のスピードが重要な要素なのだ。当然スピードは気持ちいい。全身で風を感じる。
サーフスケートは自分がボードを動かしている感があるのに対して、ロンスケは乗っかっている感がある。そこが新鮮で気持ちいいポイントでもある。
スピードに乗るとターンする間隔が長く爽快にクルーズしてる感覚を得られる。この辺がロンスケの楽しさの一つでもある。
セクター9(ナイン)は何がおすすめなのか
セクター9(ナイン)はアメリカのロングスケートボードのメジャーなメーカーの一つ。
上画像はセクター9 Lookout Leiモデル。
セクター9のラインナップにはかなりの数があり、色々なタイプから自分の求めるロンスケを選ぶことができる。
初めてロンスケを選ぶ人には悩ましいポイントが、たくさんの種類の中から一体どれを選べばいいのかよくわからないところ。
ロンスケではライディングのスタイルによって得意とする形状、スペックが様々存在する。
しかし、ロンスケに乗ったことがない人にとっては何をやりたいかもピンとこないはず。
ロンスケにはバリエーションが多すぎなのだ。
ロンスケ選び方のポイント
考え方としてはスケボーに近いものを選ぶのか、がっつりロンスケを楽しみたいのかでボードを選択しよう。
今回の選択はサーフスケートとは最も離れた距離にあるタイプのロンスケを選んでみたもの。
セクター9 Lookout Leiは画像を見ての通り、サーフスケートとは最も距離が離れているものだ。
スケボーに近い近くないの判断は見た目の形状の違いでおおよそ当たっている。
形状、長さ(デッキ、WB)、ウィールサイズ、デッキ材質など見る項目がかなり多い。
失敗を避けて、安全面をみて、普段使い慣れたスケートボードの長さ、形状に近いものを選ぶのは無難な選択肢でもある。
ただいつものボードに似かよリすぎると、単にいつものよりもちょっと乗りにくいボードになってしまう危険性もある。つまり、いつもの(サーフスケートの)方が楽しいのでロンスケは乗らなくなるということ。
いつものボードとはかけ離れたものを選ぶことは一見チャレンジのように見えるが、別物だけに実は奥が深くおすすめなのだ。
セクター9のLookout Leiを選んだ理由はそこにある。
そしてもう一つ、海外サイトのRiding Boardsで最もおすすめされているロンスケがSector9 Lookout Leiだったから。そんなにおすすめする理由は一体なんだろうと気になったわけなのだ。
ロンスケってどんな乗り方するの?
ここでは主にサーフスケートを楽しむ人たちに向けたロングスケートボードの乗り方を中心にしたレビューとなっているので参考にどうぞ。
このレビュー記事はダウンヒルでの使用を前提にした内容ではないのは事前にお伝えしておこう。
ロングスケートボードはスケボーの種類の一つとして、形から想像するのと実際に乗るのとではかなり感覚が異なる。
選択するブランド、タイプ、組み込まれているコンポーネントによってもかなり乗り方は変わる。
ユーチューブ動画などをあらかじめ頭に詰め込んでいると、ロンスケを派手に猛スピードで乗りこなしているイメージが出来上がっている人も多いはず。
実際にそれを再現しようと試すことになるのだが、なかなかそうはいかない。
腕前も違えば、場所も違うから当然なのだが、あまりのギャップに驚いてしまう。特に平地では取り回しが難しい。
サーフスケートとでも動かしにくいタイプもあるがロンスケは事情が全く異なる。
あ〜こりゃ駄目だとあきらめるのか、いや、何とかモノにしようと頑張るかは人それぞれ。
あなたには何とか頑張ってほしいから、乗り越えた先の楽しさを知ってもらうために詳しくレビューしていこう。
サーフスケートは一旦忘れよう
最初にサーフスケートユーザーにお伝えしておきたい。
筆者はここ最近サーフスケートを中心に色々なタイプのものに乗ってきて、サーフスケートの範囲での違いはそれなりにはわかっているつもりだ。
サーフスケートにはサーフスケートの乗り方があるように、ロンスケにはロンスケの乗り方がある。
スケボーなので、もちろん似通っているところは当然あるが、一旦サーフスケートの乗り方や考え方は横においておく必要がある。
その方がロンスケを乗りこなすためには近道になるからだ。
同じようで同じでない乗り方。
※上記はセクター9Lookoutの場合の感想。
スケートボードの基本に立ち帰るところから
スケートボードの基本とは。一言で基本と言っても人によって捉え方は様々だろう。
ここではプッシュを指すことにしよう。
スケートボードを最初に前に動かすための動作であるプッシュ。
サーフスケートでも同じようにプッシュに始まる。
サーフスケートの場合にはYOWのようにほとんどプッシュの動作がなくとも滑り出すものがある。
普通、スケボーはプッシュでスタートしてもじきにスピードが落ちて、再度プッシュしなくては速度を保てない。
スピードが維持できない飛行機が墜落するように、スケートボードにとっても速さは重要なポイントだ。
サーフスケートの場合は改めてプッシュし直さなくともパンピングで速度を取り戻すことができる。
そういうわけで、サーフスケートは割とプッシュの必要が少ないわけだ(一部のサーフスケートを除く)。
ほとんどプッシュの経験がなくともサーフスケートを楽しんできた人は多い。カーバーCXを除く最近のサーフスケートはプッシュがそれほど重要ではない傾向に向かっていることもある。
サーフスケートは楽にカービングが楽しめるのだ。
ロンスケはプッシュが重要
スケボー同様、ロンスケにはプッシュがつきもの。もちろん下りの坂道は別として。
しっかりとプッシュできるかが平地でロンスケをする時には特に重要。
クルーザー、コミューターとして使う場合はプッシュを連続ですることが当然に必要なスキルになる。
長距離をひたすらプッシュし続ける能力が必要となる。それくらい高い頻度でのプッシュがロンスケには必要になる。
サーフスケートをしているとここまでのプッシュはやらない。特にパークで楽しむ人たちには不要とまでは言わないが平地に比べると重要性は低い。プッシュをする頻度が全く異なる。
なぜロンスケにはプッシュが必要なのか
一つは長距離を移動するには当たり前にプッシュを繰り返す必要がある。数キロもワンプッシュで移動できるのは山を下るダウンヒルくらい。
もう一つはロンスケにはスピードが必要なのだ。ロンスケのスピードというと、やはりダウンヒルの場面をイメージするかも知れない。。あながち遠からずでもあるのだが。
ロンスケの特徴の一つに、一定のスピードがないと何もできないといものがある。特にLookout Leiはそんなタイプ。
サーフスケートが小型のボートなら、ロンスケはタンカーと言えばイメージできるであろうか。
プッシュが不十分であると、全くロンスケは動かない。平地では動かない牛のようだ。
最初にロンスケに乗って違和感をおぼえるのはこのポイントだ。
スピードがある程度ないとボードをコントロールすることができない。
サーフスケートのイメージでボードをパンピング、カービングさせようとしても全くうまくいかない。
のろのろしたボードの上で無意味に体をよじるだけになってしまう。想像するだけで恥ずかしい感じ。
ある程度の速度を得るためにプッシュをきっちりおこなう。
サーフスケートではここまできっちりプッシュはやらないが、ロンスケにはプッシュなしでは始まらない。
途中途中で追加のプッシュも当然必要になる。
プッシュによる加速に慣れてくると次のステップへ
ロンスケの楽しさはやはりスピード感にある。スピードさえ保てれば、ロンスケはその能力を発揮できる。
ただ速いスピードが出せるのがいいのではない。スピードが出ているのに安定感があるのだ。
そうなると逆にプッシュを頻繁に繰り返したくなる。安定感のあるスピードの速さは気持ちいいのだ。
プッシュしまくった日は結構足が痛くなるので要注意。
ロンスケでどうやってカーブするのか
サーフスケートの調子で上半身を左右にねじってリードしたり、併せて上下の屈伸をしてみたりしてもロンスケはカーブしない。
極端なたとえであるが、タンカーの上で数十人程度が揺さぶっても全く意味がないのと同じなのだ。
ではどうやってボードをカービングさせるのか詳しくレビューしてみよう。
ここからはセクター9 Lookoutの特徴も踏まえたレビューになる。他のメーカーのものも多かれ少なかれ似たような感じではあるので参考になるはず。
カービングはボードのしなりでおこなう
セクター9のこのLookoutモデルのデッキ部分にはバンブー素材が使われている。バンブーとは竹のことだ。竹の素材としての特徴は軽くてしなりによる反発が強いというものがある。
デッキ長が40インチ以上あり、その分たわみやすいがバンブー素材が使われることでさらにしなりが強調される。
この特徴をうまく活かすことで、カービングがとてもしやすくなる。※LookoutにはLookout miniもある。
ロンスケのカービングをする上では具体的には以下のポイントがとても重要だ。
- ボードのしなりは加重により生まれる
- ボードのショルダー部に体重を掛ける
さらに補足すると
- 急激な加重ではボードはしならない
- 踏ん張るよりも、体を傾けて加重する
※何度も繰り返すが、上記は平地メインでの話。下り坂はまた話が異なる。
サーフスケートはサーフィンのショートボードなら、ロンスケはやはりロングボードのイメージなのだ。
ロンスケの足を置くポジションは
これが結構悩ましい。なぜなら正解は無いから。。それではみなさんも悩ましいので、具体的に説明しておこう。
初めての人は基本サーフスケートと同じポジションを目安にしよう。
サーフスケートをしたことがない、サーファーだとサーフボードに両足を乗せるときと同じスタンスが目安。
どちらもしない人は、基本は肩幅のスタンス。そこから実際に乗るときに、楽しみ方などに合わせて乗る位置などを変える。
ロンスケはライディングのスタイルも含めて表現するボード。乗る楽しみと、表現する楽しみがある。
足のポジションの前後の幅は広く、どこに足を載せても問題無し。強いていうならサーフスケートと同様に2つのトラックの内側寄りとしておこう(当たり前の話ではあるが)。
高いバランス感覚をお持ちの方なら、両足を前向きに揃えて乗ることくらいはロンスケでは簡単にできる。
プッシュの時のボード側の足のポジションもかなり自由度が高い。
スイッチスタンスの練習にもおすすめ
これはオマケの話ではあるが、スタンスをスイッチさせたい人などにはロンスケはとても効果的だ。
レギュラーからグーフィーや、その逆などのスタンスをトレーニングしたいなどがロンスケはボードの安定感からとてもやりやすい。
特にサーフスケートは動く方向が前側にほぼ固定なので、スタンスをスイッチするにはロンスケがとても練習になる。
私はグーフィーだが、レギュラースタンスを練習する際にはロンスケなら安心してできる。
ロンスケ セクター9を詳しくレビュー
このセクター9は41インチのサイズの割に結構軽い。理由は先程触れたようにバンブー素材がデッキに使われていることによる。
ウィールは72mm、78aというスペック。経の大きさはジャストサイズであるが、硬度は思ったよりも柔らか目だ。
あなたのロンスケの先入観がハイスピードでかつ、スライディングである場合は、このウィールはイメージとはかなり異なる。
78aではグリップが強すぎてスライドさせるのはかなり難しいのだ。強引にデッキに足を掛けてスライドさせてもそう簡単には動かない。
80a程度はないとスライドは難しく、スライド中心に楽しみたい人はウィールの交換が必要と思われる。
逆にいうと、柔らかく粘りのあるウィールはかなりの安定感があり横方向に対しては安心して体を預けて傾斜させて加重することができる。
ロンスケの初心者にはこれくらいのものがおすすめ。
ボードに対して横方向から少々無茶な加重が掛かってもひっくり返すことは難しい。わざわざつま先を引っ掛けたり、ショルダー部を弾きでもしないとボードは裏返らない。
ロンスケのトラックはサーフスケートほどの重要なパーツではない。
セクターナインの場合は特にトラックを動かすというよりも、デッキをしならせてトラックが傾くというのがしっくりくる。
上動画はLookoutをがっつり乗っているものだ。参考にしてみよう。
セクターナインのデッキのデザインはどれもセンスがいい。。
が、Lookout Leiに描かれるスカルは個人的に好みではない。このモデルが欲しかったので目をつむることにした。
動画をアップしたので雰囲気をチェックしてみてね。
(乗り方はほぼ素人なので)
サイドワインダーを取り寄せ中
ロンスケのことはセクター9を購入するまで正直なところ詳しくはなかった。
サイドワインダーの存在も恥ずかしながら最近知った。
「サイドワインダー」、「sidewinder」で検索される人もこの記事を読みに来られており、そこでしっかりレビューすることにした。
と言うことでセクター9へオーダーしたのが下のハードコピー。
サイドワインダートラックが2つで72ドル。1つあたり36ドル。
セクター9のアメリカへ直接オーダーした。
見ての通り安いのだが、到着まではひと月ほど要する。
サイドワインダーは国内ではもう少し高いのだが、時間を買うと考えれば妥当な買い物かも知れない。
個人輸入は関税も後でコンビニへ支払いの必要がある(約1.6万円を超える商品を輸入の場合)。
手間と時間に余裕があれば安く買えるのはありがたい。
セクター9のアメリカのサイトをチェックしてみよう。日本には無い最新モデルなども格安で見つかるかも。
US公式サイトsector9.com
セクター9の個人輸入のしかたは下の記事リンクからチェックしてみよう。
まとめ ロンスケするとサーフスケートも実力アップ!
ロンスケにはプッシュが欠かせない。サーフスケートではほとんどしなかった人もプッシュしまくることになる。
これがサーフスケートにはとても効果的。そしてバランス感覚もさらに磨かれる。
サーフスケートとのスタンスの違い、使い方が今まで使っていない体の痛みでその差がわかる。痛くなる場所が違うのだ。
ロンスケを乗ったあとは、無性にサーフスケートに乗りたくなる。
ロンスケはサーフスケートほどの回転性がないので、ロンスケ特有の気持ちよさはあるものの消化不良も残るのは事実。
ロンスケで養われた体の動き、制限されていた回転性が一気に爆発するのは抑えようがない。
サーフスケートを楽しむ人には是非ロンスケを楽しんでみてほしい。
サーフスケート以上に奥が深いロンスケ。
ロンスケにはセクターナイン以外にも数々のブランドボードが存在する。
Loaded Boardsはカーバーのトラックを搭載したサーフスケートも出している。
Landyacht、Arborなど、ロンスケメーカーによってコンプリートボードのセッティングも異なるので、あなたの望むロンスケを探してみよう。
ロンスケについては今後もさらなる記事で紹介していこう。
サイドワインダー2のレビュー記事はこちら
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